消化管撮影技術バックナンバー一覧(No.31〜 )


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No.31
2005.10

■症例記録 1■
レポーター 和田病院 田中幸一
Gastric carcinoma(粘膜下を主座に腫瘤形成を呈した胃癌)
f Type 1 MP,ly(1),v(0),infβ,PM(-),DM(-)
 胃角から前庭部後壁小彎寄りにかけ,大きさ9×6cmの隆起性病変.1型進行癌にもかかわらず,可動性があり,隆起表面には,陥凹も認めない,非常に祖な症例であった.

■症例記録 2■
レポーター アムスニューオータニクリニック 田中博子
MALTリンパ腫
 胃体上部から中部後壁大彎寄りに粘膜集中を伴う浅い陥凹性病変.早期癌(分化型),AGLとの鑑別が難しかった症例.

■見聞録■
「馬場保昌先生の特別講演を拝聴して」 奈良県健康づくり財団 朝日和也
講演内容は,新胃X線検査撮影法および上部消化管検査の精度管理を中心としたものでした.

■ひっすう■
「硫酸バリウムX線造影剤のこれだけは知っておきたい」 大阪がん予防検診センター 久保次男
画像診断に悪い影響を与える凝集について及び人体に与える影響について.

■Step Up■
「あなたは,どう読む?」


No.32
2006.4

■症例記録 1■
レポーター 井上病院 柳井英男
I+IIa+IIc Papillary adenocarcinoma 70×55mm
    SM massive,INFβ,ly(3),v(1)
胃角部後壁から大彎にかけての隆起性病変.肉眼的な分類が難しかった症例

■症例記録 2■
レポーター 奈良県健康づくり財団 藤本仁
0 IIa+IIc SM3
    ly(2),v(1),n(2),em(+),N1,T4
胸部下部食道(Lt)に陥凹を伴う隆起性の食道表在癌.深達度が難しかった症例.

■見聞録■
「坂本力先生の特別講演を拝聴して」 アムスニューオータニクリニック 井上清輝
講演内容は,「胃の話 雑学あれこれ」ということで,幅広い範囲で消化管撮影検査に関わる知識について,わかりやすくお話を頂きました.

■リレー講座■
「検診撮影あれこれ」
奈良健康づくり財団 朝日和也
大阪がん予防検診センター 蓮尾智之

■Step Up■
「あなたは,どう読む?」


No.33
2006.10
■症例記録■
レポーター 貴生病院 永渕孝文
陥凹の周りに2型進行癌を思わせる目立った環状隆起があり,且つ硬さが感じられませんでした。会場では,meduiiary typeの早期癌,進行癌,悪性リンパ腫などの意見が出ましたが,結果は良性潰瘍でした。見た目の派手な特徴にとらわれず常に丁寧な読影が必要であることを再確認させられた症例でした。

■見聞録■
「江頭先生の特別講演を拝聴して」 府中病院 寺田和博
江頭由太郎先生による「隆起性病変の基礎病理」と「陥凹性病変のX線所見と病理所見の対比」という2つのご講演を要約。隆起性病変は良悪性の鑑別,陥凹性病変は,なぜ分化と未分化を区別して考える必要があるかなどを基本から詳しく説明いただきました。

■撮影法のウソ?ホント! ■
「山と谷?−視点を変えて−」
田中病院 鎌田隆嗣
X線写真は投影像であるため,正面像だけでは高低差を完全に把握できません。従って,病変を正確に読影するには,2方向からの情報が必要です。このコーナーでは,マクロ像を2方向から観察することにより,X線写真上で山と谷にしか見えていない病変が実際にどのような構造になっているかを確認します。過去に撮影した「山と谷」が実際にはこんな顔をしていたのかという驚きを感じるとともに,次回より肉眼像をイメージしてX線検査にあたれることと思います。


No.34
2007.4
■症例記録■
10月例会レポート 記録者 植木病院 丹羽大輔
Malignant lymphoma B-cell,MALT type,low grade(MALT リンパ腫)
 典型的な所見を呈したMALTリンパ腫の症例でしたが,X線所見に於いては,確定的なものはなく,未分化型IIcと類似する所見が多いので,読影は非常に難しい.では,どう読影すればいいのかをきちんと考察でまとめられています.

■見聞録■
「浜田勉先生の特別講演を拝聴して」 松浦診療所 米谷孝史
浜田先生は「全員参加の症例検討形式」での御講演でした。そして,それぞれの症例の読影時のポイントを詳しく教えていただきました。特に,隆起病変については上皮性,非上皮性を鑑別することの重要性,陥凹性病変についてはスキルス胃癌についての内容です。

■リレー講座■
「検診撮影あれこれ」(番外編)
四日市社会保険病院 健康管理センター 伊藤 誠
 

■誌上講座■
「側面変形ー臨床画像と成因を理解するためにー(2)」
 伊藤クリニック 森永宗史
 前号に引き続きシリーズ第2弾 今回は,臨床画像への適用のうち,胃の症例につて述べられている.

■Q&A■
「FPD(Flat panel Detector)について」
済生会千里病院 森野幸恵
 平成18年7月に直接変換方式のFPDを用いたTV装置が導入され,その消化管検査での初期経験に加え,FPDの構造について説明されています.


No.35
2007.10

■症例記録■
3月例会レポート 記録者 アムスニューオータニクリニック 山田丁子
症例結果 f type 2,T2(MP),tub2<pol1<tub2,ly2,V0,n(+),PM(-), DM(-),60X40mm
f type 0 IIc+IIa ,tub1,65X40mm
 噴門下部から胃体上部後壁に及ぶ2型進行癌と,胃角部小彎を跨ぎ前後壁に存在するIIc+IIa型が存在した多発癌であった.病変が一つなのか2つなのか会場の意見が大きく分かれた症例.

■見聞録■
「細井董三先生の特別講演を拝聴して」 塩田クリニック 西戸伸之
 今回も素晴らしいX線像,内視鏡像,マクロ像を対比させながら,読影法と撮影法につて,理論的で非常にわかりやすく説明して頂きました.また,胃X線検査の必要性について,多くのデータとその根拠を説明し,”新・胃X線撮影法”の誕生からその有効性評価について説明していただきました.

■リレー講座■
検診撮影あれこれ
 社会保険群馬中央病院 新井敏子
 京都工場保健会    細見 聡
 両施設のルーチン撮影法紹介しながら,撮影手技や注意事項など詳細に解説され,使用製剤,使用装置なども紹介されています.

■誌上講座■
「側面変形ー臨床画像と成因を理解するためにー(3)」
伊藤クリニック 森永宗史
 シリーズ第3弾 今回は,臨床画像への適用のうち,残りの臨床例を提示し,造影・読影上の注意点をまとめ,消化管の力学的解剖学の述べている.

■Q&A■
入れ歯安定剤のバリウムに及ぼす影響について
ESクリニック 花房和彦
 バリウムの厚付き凝集の原因を筆者自身がつきとめ,それを立証するためにさまざまな実験をなされ報告していただいています.

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