170回例会 (2000.6.3.)

<5月  7月>

御堂筋の銀杏の葉も新緑に染まり,そよ吹く風も心地よく感じられる6月3日の午後第170回大阪消化管撮影技術研究会の始まりです.今回の参加者は83名でした.


プログラム1 なんでもQ&A!

全体を通して”食道癌取扱い規約”の解説でした.まず食道区分について名称が変わったことについて説明がありました.次に肉眼分類では,表在型 0 IIa 型の高さの規程が,2mmから1mmに変更されたことの解説がありました.

画像評価法の冊子はその当時の規約に従っています.それぞれ名称は読み変えて下さい.


プログラム2 前回第2症例レポートの説明

先月に引き続き,今回のレポートも幹事が担当しました.

レポーターの増田は過去に最優秀レポーター賞を受賞したほどで,今回のレポートも大いに楽しみにしていました.予想どおりによく書かれたレポートでした.特にシェーマは濃淡の使い方が素晴らしくぜひ見て頂きたいと思います.次回担当の幹事にはプレッシャーになると思います.

役員紹介


プログラム3 症例検討 第1症例

婦木が担当しました.

今回のテーマは,胃体中部〜下部の前壁です.

まず区域描出能が検討されました,病変部の写った前壁二重造影正面像が提示され,各自に配られたストマップに各々が区域を描いてゆき,続いて会場より指名された会員が描いた区域が提示されました.結果は婦木の描いたストマップとほとんど一致しており良く描けていました,指名された方は普段から区域描出能の評価を実践されているそうで,画像評価がだんだんと浸透してきていることを改めて実感しました.

次に,前壁正面像,第1斜位,第2斜位,それぞれの描出区域の違いをCT画像を用いて非常に解りやすく説明され,それが今回非常に印象に残りました.

粘膜描出能については,4点から5点という意見が多数でした..

司会の婦木

症例写真は <こちら> から.


☆昨年度レポートの中から最優秀賞が選ばれ表彰が行われました☆

最優秀レポート賞 ・・・山田淳子
賞状と記念品が贈呈されました.
記念品の中身は何かわかりませんが,結構いいものらしいです,会員の皆さん!あなたも最優秀をめざして,ぜひレポートを書きましょう.


プログラム4  レクチャー「良悪性の鑑別」

本田担当のレクチャーです.

今回の胃疾患の良悪性の鑑別とは,病変の良性,悪性が鑑別出来る良い写真を撮らなければならないということであって,そのために本田は,疾患を知る,疾患に対する知識を豊富にする,症例を多く見る,シェーマを描く,読影が間違った原因を追求する,臨床病理を勉強する等をあげ実際に病変のスライドを供覧しながら,良性潰瘍と進行癌,良性ビランと IIc ,良性潰瘍瘢痕と IIc ,胃炎と IIb 等の違いを撮影法を交えながら一つ一つ解りやすく説明されました.

撮影法については,バリウムを完全に抜いた二重造影像だけでなく,薄く漂わせた写真が,圧迫は口側,肛側,大彎,小彎,それぞれの方向から更に強弱をつけた写真が大事であると強調されていました.

 

詳しい内容は, <こちら> を御覧下さい.


プログラム5 症例検討 第2症例

司会は岩瀬が担当しました.
詳しい内容は症例レポートをご覧下さい.

 

症例写真は <こちら> から