ランチョンセミナー

ランチョンセミナー


3月20日(土)第2会場 12:00 〜13:00
提供: 味の素ファルマ−

【 新しい注腸X線前処置法と微細病変を描出するテクニック 】

慶応義塾大学病院 予防医療センター 教授  杉野 吉則先生
司会 天理よろづ相談所病院 放射線部 診断部門部長  野間 恵之



 わが国では大腸癌は年々増加傾向にあり、大腸癌検診の受診者数及び要精検者数も年々増加している。精検の方法としては、 微細病変の診断に優れていること、一度に診断と治療が行えるといった理由で大腸鏡検査が主流になっているが、 要精検者の急増で対応できなくなってきている。注腸X線造影検査は多人数を処理することができ、また、 病変が見つかった時にはその部位を正確に特定できるなど大腸鏡検査にはない利点があるので演者らは欠くことのできない 検査と考えているが、検査件数が徐々に減少しているのが現状である。その理由はいくつか挙げられるが、 前処置が大腸鏡よりも煩雑であることが最も大きな理由と考えられる。

現在行われている注腸X線造影検査の前処置は、検査前日から食事制限行った上で、 塩類下剤及び刺激性下剤などを投与するブラウン変法が主に用いられているが、食事制限や複数の緩下剤服用による腹痛、 脱水症状、不眠など、被験者の負担は小さくない。また、右半結腸に残便がべっとりと付着していることもまれではなかった。

一方、ニフレックは腸管内洗浄効果に優れ、検査前日までの食事制限等が不要なことから、大腸鏡検査及び大腸手術の前処置に 広く使用されているが、注腸検査の前処置に用いると、溶解液が腸管内に残留するためバリウム造影剤が希釈されて腸管粘膜へ の付着性が低下するので、これまで使用できなかったが、ガスモチンを併用することで残水が少なくなり、 注腸検査の前処置として使用が可能となった。

今回、被験者の負担が小さく、その上残便が少ない良好なX線画像が得られる新しい注腸検査前処置法の有効性を述べるとともに 、このニフレックとガスモチンを併用した前処置法に適した検査法のポイントについて解説する。



3月21日(日)第2会場 12:00 〜13:00
提供:富士フィルムメディカル


【 進化するPACS 】− SYNAPSE −

富士フイルムメディカル株式会社  岡 律郎先生
司 会 尚豊会四日市健診クリニック  西川 孝



 最新のWeb技術と富士フイルムの画像処理技術を搭載した「SYNAPSE」は、画質のクオリティの高さや 表示スピードの迅速性、抜群の稼動安定性により臨床現場から高い信頼と評価を得ています。 近年は国内の放射線PACS市場で、3年連続シェアbPを誇ります。

また、昨年4月の診療報酬改定でエックス線写真検査に「電子画像管理加算」が新設され、中小規模への導入も 急速に拡大しています。

さらに現在、富士フイルムは放射線部門に留まらず、循環器・内視鏡・超音波・病理部門などの院内全体の検査画像を 統合的に管理・提供するシステムとして「SYNAPSE」の機能拡大を進めています。これにより、各診療部門から、 それぞれの部門の検査画像やレポートを相互に閲覧することが可能となり、診断のワークフロー改善に貢献します。

今後は、統合された過去の検査画像やレポートなどの診療情報を検索して利活用する機能など医師の診断や治療をサポート していくシステムを順次ラインナップしていきます。また、病院間連携や遠隔診断のインフラシステムとしても「SYNAPSE」 をさらに進化させていきます。