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第282回11月度例会 活動風景 2009.11.7 |
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11月に入り大阪では早々と木枯らし一号が吹き荒れました.日々寒くなり季節は冬へと近づいて行きますが,会員の皆様方の地域は如何でしょうか?新インフルエンザが各地で猛威を奮っていますので,体調を整え充分に注意して下さい.
私事ですが,私の勤務するクリニックの院長が股関節の頚部骨折により手術する事になり,なんと臨時休診となりました.突然のことなので驚いていますが,暇を持て余すのが現状です.そこで日頃の罪滅ぼしにと妻を連れ,温泉旅行ということになりました.
2〜3日毎にいろんな温泉施設に行きました.温泉は体が温まり癒されますのでお勧めいたします.とは言ってもこの時期は忙しく無理ですよね.もっと簡単に温まる鍋なんていうのはどうでしょうか!全国各地にいろんな鍋料理がありますが,皆様の好みは?
家族,仲間とわいわい言いながら食べるのが一番ですね.
12月の例会後の忘年会は,塩ちゃんこ鍋だそうですよ.
今回の参加者は 53 名です.
プログラム1 第1症例
中川幹事が司会を担当しました.
細見会員が指名され読影が始まりました.
立位,腹臥位充盈像では,P-lingの両側が細く隆起+陥凹を疑う,胃体下部大彎に透亮像様所見が見られる.
会場より田中(幸):胃体上部後壁中央に陥凹を疑い,胃体中部小彎のラインがクロスしており瘢痕を疑うとチェック.
全フィルム
細見:噴門下部から胃体上部後壁中央寄りに隆起性病変があるが,中に陥凹があるのか迷っている.形は類円形,大きさ15×10mm,隆起は低く,立ち上がりは山田II型,中にバリウムが常に溜まっているが,粘膜欠損はなく隆起間の溜まりとします.辺縁はブドウの房様の集まりで,表面も同様に小結節様,側面像でもはっきりとしないので,硬化所見はなく,IIc,M,分化型だと思う.
田中(幸):恒常的にバリウムの溜りがあり陥凹と思う.側面像では辺縁として出ていないが,Mとするには陥凹のエッジがボケてきているので,IIa+IIc,SM,分化型と考える.
X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 レポート報告
初めてのレポートとは思えないくらいに良く書かれています.シェーマも素晴らしく描かれており,考察も症例検討の内容に順じて詳しく書かれています.なによりも感心したのは説明時です.声もはっきりとし実に堂々と行っていました.
ご苦労様でした.次回も期待しております.
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プログラム3 レクチャー
『用語を極める』
朝日,丹羽両幹事が担当しました.
今回は,fold 先端の性状についての用語に絞っての解説となりました.
中断,断裂,先細り,太まり,接合,融合等を実際の写真を提示し説明がされてゆきました.二人の掛け合い漫才のような進行には,会場も笑いの渦に飲み込まれたようで,新しいレクチャーの形を見たようでした.
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『圧迫撮影法を極める』
吉本幹事が担当しました.
圧迫撮影の定義,続いて圧迫撮影の長所・短所を列記し,詳しく解説が行われました.二重造影像と圧迫像を提示し,二重造影像では指摘し難い病変も圧迫することにより容易に指摘できる事を解説しました.
次に圧迫撮影時の原則やコツについて,最後に立位圧迫と腹臥位圧迫について長所と短所を挙げ比較し説明されました.
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それぞれのレクチャーについての詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
米谷幹事が司会を担当しました.
白波瀬,高井両会員が指名されました.
立位充盈像のチェック
白波瀬:胃外性病変はなくバランスも良い.胃体中部から胃角部にかけての小彎線が波打っている3番でチェックします.あとはノーチェックです.
高井:小彎線が胃体中部〜上部にかけて内に入り込んでいる部分を1番で,幽門前部小彎部,折れ曲がっている部分ではあるが,内に入ってきており4番でそれぞれチェックします.
全フィルム
白波瀬:病変は,噴門下部から胃体上部後壁小彎寄りに存在する陥凹性病変,大きさ30×25mmの類楕円形,陥凹はやや深く高低差があり顆粒も見られる.辺縁は内に凸の不整形であり悪性と思う.病変の形が変化しており柔らかいと考え,IIc,SM,陥凹がシャープではっきり追えるので未分化型とします.
高井:病変は2ヶ所.食道Lt 部にバリウムのはじき像が見られる.10mm位の大きさでいびつな形ではないので,良性のポリープと思います.主病変は噴門下部後壁小彎寄りにあり,大きさ35×30mm,隆起+陥凹性病変,内に凸で不整な楕円形,深く見えるが折れ曲がっている部分のためであり,そんなに深くはない.陥凹底には顆粒が2個見られる.隆起の立ち上がりは山田II型,口側はガタガタしている.硬さについては側面像がないのではっきりとはしないが,SMとする,IIc+IIa,未分化型.
田中(幸):陥凹はバリウムを多量に流した写真で,エッジが出ているので深いと思う.
III+IIc,SM massiveからMPと思う.側面像がなく難しいのであるが,IIIの部分には癌が入っていると考えMP?
柏木:深い部分は悪性とするのか?深い陥凹ははっきりしているが,辺縁や輪郭はきれいである.周りに浅い陥凹があり三段掘れとなっているが,深い部分は良性ではないか?
今回の症例では,側面像が撮影されていないため,深達度の読影に迷ったようです.
側面像の重要性が改めて認識されたのではないでしょうか.
詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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(福本 弘幸)
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