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第283回12月度例会 活動風景 2009.12.5 |
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今年をあらわす漢字(その年の世相を表した漢字一字)が発表され,年の瀬を感じるようになってきました.この頃になると「1年が短かったなあ」と感じるのは私だけでしょうか?専門家の話によると1年間の長さをどう感じるかは,その間の記憶の量と関係があるそうです.1年間を振り返った時,記憶量が多いと思い起こされることが多く充実した年だったと思え,逆に記憶したことが少ないとあっという間の1年だったと感じてしまうそうです.大人になるとたくさんのことを経験しているので,仕事,家事など毎日が同じ事の繰り返しになり,記憶すべき新しい情報が入ってこなくなる.新しいことを見る・聞く・味わうことで,そのことが記憶にとどめられ,脳が活性化され1年を長く感じることができるそうです.来年の今頃は,1年が長く感じられるよう,新しいことを記憶にとどめていきたいと思います.
さて,来年はトラ年.城島捕手が入団した我が阪神タイガースには優勝を期待し,各先生方におかれましては,良い年となりますようお祈り申し上げます.それでは12月研究会のスタートです.
今回の参加者は 63 名です.
プログラム1 第1症例
司会は井上(香)幹事が担当.病変は胃体中部後壁中央に存在する3型進行癌でした.参加者全員で意見を出し合いました.病変は隆起+陥凹性病変.陥凹の形は不整形,陥凹周囲の性状として隆起が存在し,ひだ集中も指摘.そのひだ先端の所見として融合・接合の意見が出された.陥凹にはある程度の深さがあり,硬さは空気量を変化させた像で,病変の大きさに変化が見られないとの意見も出された.また,肉眼形態ではIIa+IIc型,陥凹周囲の隆起の性状で下から盛り上がる所見が見られることより,3型進行癌の意見も出された.
X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 レポート報告
前回11月のレポート報告は徳原先生でした.初めてのレポート報告ということでしたが,撮影法を中心にまとめられており,落ち着いた口調で発表されました.1ヶ月間お疲れ様でした.次回も期待しています.
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プログラム3 レクチャー
今回のレクチャーは前半は岩瀬副会長が担当,「症例報告 特殊な症例等 胃」と後半は田中幹事が担当,「症例報告 特殊な症例等 大腸」でした.
「症例報告 特殊な症例等 胃」では,最初にCT像で病変を推測し,次に胃透視像を提示していただき,進行癌,巨大胃潰瘍,スキルス胃癌などの症例を説明したいただきました.
「症例報告 特殊な症例等 大腸」では,注腸像を中心に,横行結腸の腸結核,回盲部の単純性潰瘍,上行結腸部の腸管嚢状気腫症,大腸のIIc型早期癌などの経験しにくい症例を提示していただきました.
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それぞれのレクチャーについての詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
司会は婦木幹事が担当.病変は胃角部から幽門前部,小彎を跨いで前後壁に存在する陥凹性病変でした.症例は病変発見時とその半年前及び1年半前の3回分のX線写真の読影となった.読影担当は長田,三宅先生でした.半年前と1年半前のX線写真の読影で長田は,胃体上部前壁小彎よりにひだ集中様所見をチェック.一方,三宅は胃体下部大彎に陥凹様所見をチェックした.会場の意見として井上(啓)は,幽門前部の左右非対称をチェックした.
病変発見時の読影で長田は,胃角部から幽門前部小彎を跨いで前後壁に存在する陥凹性病変を指摘.病変の大きさは5×4cm.陥凹辺縁の性状として内に凸の不整形,陥凹内には複数の顆粒を指摘.不整な陥凹と陥凹内の顆粒を悪性の根拠として,肉眼形態IIc,深達度は胃角部から幽門前部小彎の直線化所見よりSM,組織型を未分化型とした.三宅は,長田とほとんど同じで,陥凹の形は地図状,肉眼形態IIc ,深達度SM2,組織型は中分化型とした.会場の意見では,小川は腹臥位圧迫像など総合的に肉眼形態IIc,深達度M,組織型を未分化型とした.井上(啓)は肉眼形態III+IIc,深達度SM,組織型を未分化型とした.
詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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(米谷 孝史)
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