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第284回1月度例会 活動風景 2010.1.9 |
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会員の皆様方,明けましておめでとうございます.本年も宜しくお願い致します.
暦の巡り合わせで休み期間も短かい職場が多かったようですね.皆様方,年末年始は如何お過ごしでしたでしょうか?長引く不景気のため,自宅でゆっくりと過ごすという人が多かったようですね.私も殆ど外出せずに過ごしました.
1月2,3日はテレビでの箱根駅伝中継を見ていました.東洋大学が総合優勝です.新山の神,柏原選手,今年もやってくれました.昨年樹立した自身の区間記録を10秒更新する新記録です.23.4キロ走ってたった10秒と思うかも知れませんが,記録のレベルが違うと思います.100mの記録に例えるならば,日本記録は10.00秒ですが,9.99秒との差はたった0.01秒,この差が非常に大きいですね.柏原選手の10秒はその位の価値があると思うのですがどうでしょうか?その10秒を短縮する為にどれだけの練習をしたのでしょうか.想像するだけでも凄いと思われます.彼にはあと2回も自己新記録への更新チャンスが残っており,更なる飛躍を応援したいものです.
さあ,それでは新年最初の研究会のスタートです.
その前に,私の襷を受け取ってくれる生きのいい若い幹事出てこないかな?
今回の参加者は 55 名です.
プログラム1 第1症例
桑原幹事が司会を担当しました.
山田(淳)会員が指名されました.
精査の症例でした.
病変は胃角から前庭部の前壁中央から大彎よりに存在する陥凹性病変.陥凹は浅く形は楕円形,ヒダ集中はなく,大きさは3.5×2.5cm,陥凹底には不規則な顆粒が複数存在する.辺縁はギザギザしたヒゲ状であり,バリウムのニジミ様所見が見られ,この部分を蚕食像と読みます.圧迫写真を見ても硬化所見もなく,病型はIIc,深達度はM,顆粒の所見より未分化型だと考えます.
田中(幸),集中はないと言うことですが,空気少量の写真を見ると小彎側より寄って来ているのではないか.あとは同意見です.
結果,IIc,深達度M,tub2であった.
井上会長より,この部位の撮影は,バリウムを十二指腸に流しては駄目であり,病変の真下にまくらを入れて撮影する,空気少量の写真だけではなく多量の写真も必要であるとしました.
X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 レポート報告
井上(香)幹事の説明は,明快で解り易く大いに参考になります.もちろんレポートに関しても同様ですが,出来ればその経験を生かして若いレポーターを育ててほしいですね.期待しています.
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プログラム3 レクチャー
『典型症例の報告』
藤本幹事が担当しました.
IIc,IIa,I型,1型,2型,3型の癌について説明されました.
自施設の症例と研究会のホームページの症例から抜粋し,一つ一つ詳しく解説しました.IIaのイモムシ様隆起については面白く良かったと思いました.
『二重造影の盲点を極める』
昨年の『二重造影の盲点』に続いてのレクチャーと言うことで,今回は撮影する側に起因することについてを中心に行われました.
胃内の適正空気量について解説され,症例を提示して詳しい説明を行いました.
最後に,検査時の心構えとして「癌は見つからないように身を隠しています,必ず病変が存在するという気持ちで撮影を行う事」この言葉にベテランの三宅(秀)会員も感激していました.勿論会場の会員も同じ気持ちだったと思われます.
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それぞれのレクチャーについての詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
田中(幸)幹事が司会を担当しました.
米谷,細川両会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェック.
細川:胃外性病変はなくバランスも良い.体中部から下部にかけての小彎線が不整です,2番でチェック.
腹臥位も同部位を2番でチェックします.
米谷:同様に体中部から下部の小彎線の不整を1番でチェック.
腹臥位も1番で,立位では解らなかったが体下部から胃角部大彎の内に入った部分を4番でチェックします.
全フィルム
細川:体下部前壁に陥凹性病変があります,大きさ3.0×2.5cm 位の楕円形,圧迫での写真を見ても浅いと思う.内に凸の辺縁でギザギザと不整,集中はよくわかりません. 陥凹底には数個の小顆粒があり,圧迫で形が変化しているので柔らかいと思う.
IIc,未分化,深達度は殆どMだが一部深い部分でSM.
米谷:体下部から胃角部前壁大彎寄りに浅い陥凹性病変があり,中に数個の小顆粒.空気少量の写真ではヒダ集中が見られ,辺縁は不整であり境界も明瞭である.圧迫でははっきりしないので,深達度はM,IIc,未分化.
小川:周りに隆起様所見があり圧迫では飛んでいる.どちらかと言えば分化型と思う.深達度はM.
西戸:側面像に近い像では丸みのある部分が直線化しておりSMとする.
井上(啓):ヒダ集中があり,深達度がMなのにエッジがはっきりしている.未分化型でよいのではないか.
結果,IIc+III,SM1,sig+tub2
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詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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(福本 弘幸)
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