[7月例会]
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第220回8月度例会 活動風景  2004.8.7

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 連日暑い日々が続きます.会員の皆様はどうお過ごしでしょうか?体調は如何ですか?7月には,新潟,福井両県に大雨が降り,大きな被害をもたらしました.さらに台風11号が通常とは逆の進路,東から西に進み四国地方に上陸し暴れまわりました.その傷跡も癒えぬうちに,今度は紀伊半島沖に突然台風12号が発生し,発生からたった1日で再び四国に襲いかかり大きな被害を与えました.一体どうなっているのでしょうか?暑さのせいで台風も暴走したのでしょうか?被害にあわれました地域の皆様方の早期の災害復興を願っております.

 今年の台風の上陸はこれで最後にしてほしいとものです.と願う間もなくすでに16号が・・・.上陸だけは避けてもらいたいです.願わずにはいられません.

 東京では,真夏日が連続40日となり観測史上の新記録だそうです.こんな新記録は欲しくはないですね.出来れば,今開催中のアテネオリンピックでの日本選手の世界新記録での金メダルが欲しいですね.無理でしょうか?

 この暑さで今,良く売れている物をご存知ですか?エアコン,サングラス,水着はもちろんですが,激辛のレトルトカレーが良く売れているそうです.汗を出して暑さをふっ飛ばすためでしょうか?皆様もどうですか,それともキムチ鍋,トムヤムクンですか.私はやはり冷たいビールが一番です.8月例会は,終了後ビアパーティです.美味しいビールを飲むために頑張りましょう.それでは研究会スタートです.

今回の参加者は 82名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 レポーターの丹羽幹事は,この2年位の間に数回レポートを書いていますが,回を追う毎に良くなっていますね.今回のレポートではシェーマが素晴らしく綺麗に描かれています.特に最後のX線とマクロの対比の部分はいいですね.もちろん考察を含めた内容についても良く書かれたレポートです.本人の努力に負うところが大ですが,書くということも重要です.まだレポートを書いた経験のない会員の方は,ぜひ一度は書いてみませんか.担当幹事が懇切丁寧に指導致します.
  


プログラム2 症例検討第1症例

  岩瀬幹事が司会を担当しました.江草会員が指名されました.

立位,腹臥位充盈像のチェックから始まった.
腹臥位では胃角が開いているが,立位では正常でありチェックはなし.

森永:立位での二重造影部分,体中部後壁中央部分にバリウムの付着異常があり3〜4番でチェック,胃角は一応チェックすべきである.

 全フィルムによる読影

江草:前庭部後壁中央から大彎寄りに存在する陥凹性病変,不整形で辺縁が全体的にギザギザしている,襞集中あり,陥凹底には顆粒がある,陥凹は深い部分と浅い部分があり内に凸である,硬さについては,あまり硬くないのでは.

田中(幸):大彎側からのfold に太まり等の変化が見られ蚕食像もある,未分化型.

司会:肛側に蚕食像があるのでは,口側の fold は接合している,襞にはみ出し所見もある.

吉本:襞の先端が真っすぐに入ってきていない,未分化のMならばfold が先細りして中に入ってきているのでは,SMか.

森永:深い部分をIIIでとるのか,癌があれば進行癌であるがそうは思わない,まわりがIIcで中がIIIである.口側に浅い病変が伸びてきている.

マクロについては,江頭先生が詳しく説明されました.

詳しい内容は,症例レポートを,X線写真,内視鏡等は<限定ページ> をご覧下さい.

プログラム3 特別講演 「基礎から始める消化管の病理」

江頭先生の久しぶりのレクチャーです.

先生が病理を勉強し始める理由から説明が始まりました.

 病理が消化管の診断学のアップにつながる.
 マクロを見て組織像を思い浮かべる(想像する)
 応用力,診断学のアップへ(病理の勉強)

悪性腫瘍について説明されました.癌は粘膜層から発生する.分化度,異型度について詳しく説明がなされた.
続いて胃癌の組織分類について,分化型,未分化型に分けて詳しく解説されました.
未分化型癌のインゼルのできかた,分化型癌のヒゲ状の飛び出しについては良く理解できました.襞集中があれば83.6%が未分化型,無ければ87.5%分化型とのことでした.
 続いて症例写真を提示されました.2時間の予定が3時間近くになり,まだまだ話足りない様子で,本当に江頭先生の情熱には毎回驚かされます.

先生,本当に有難う御座いました.

 


(福本 弘幸)

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