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第224回12月度例会 活動風景 2004.12.4 |
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12月に入ったにも拘わらず,大阪では一向に寒くなりませんし,東京では夏日を記録しましたし,さらに台風が発生するという事態です.一体,日本はどうなってしまったのでしょうか?会員の皆様方の地域如何でしょうか?
街中を見てもコートを着ている人は多くはいないですね.とは言っても街中にはクリスマスツリーが飾られ,夜には御堂筋の樹々にイルミネーションが輝き,年末を盛り上げるための演出は大々的に行なわれています.
この時期と言えばやはり忘年会ですね.鍋を囲んでというパターンが多いと思われますが,鍋と言ってもいろんな種類がありますね.石狩鍋,きりたんぽ鍋,鮟鱇鍋,カモ鍋,てっちり,蟹スキ,ぼたん鍋と挙げていけばきりがないですね.全国各地にそれぞれの名物鍋が存在するようです.皆様は何鍋が好みですか?
それでは,美味しい鍋を囲んでの忘年会を楽しむために研究会も頑張りましょう.
宴会,ではなく例会のスタートです.
それではスタートです.今回の参加者は 60名です.
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
レポーターの山下会員は消化管撮影をはじめてまだ二年目だそうです.当然レポート担当も今回が初めてです.しかし,説明を聞いていると実に堂々とした解り易い解説ぶりで驚かされました.それなりの年齢のせいでしょうか.おそらくはがん予防検診センターで鍛えられたのだとと思われます.
レポートの内容も非常に良くまとめられており,良く書けたレポートだと思います.一つだけ注文させて貰うならば,シェーマをもう少し頑張って描いていただければ,もっと素晴らしいレポートになると思います.
次回も頑張って下さい.期待しております.
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プログラム2 第1症例検討
峯山幹事が司会を担当しました.田中幹事が読影に指名されました.
田中:穹窿部に2.5×2.5cm の隆起がある.一部に陥凹様の所見あり,立ち上がりは山田II型.その少し小彎寄りに不整形の陥凹性病変がある.
陥凹の範囲は追いにくい.陥凹内に顆粒があり,先細り様のfold 集中が見られる.この二つの病変は繋がっているようだ.硬さについては側面像で欠損もなく硬さは感じられない.
結論として,浅い陥凹に蚕食像もなく,顆粒も丸くIIcに見られるものではない,範囲も追い辛く,多彩な病変であり,病変の肛側にもビランがあるので悪性リンパ腫ではないか.
森永:二つの病変が一つのものか,それが問題である.隆起にはbridging folds が二本あり,立ち上がりは山田II様のI型,隣の陥凹は隆起に繋がっており,範囲は追い辛いが読める.大小不同の顆粒がありIIcである.GISTとsignetの成分を持つ分化型のIIc,深達度はM.
井上(啓):森永と同意見,MLと考えるには,エッジがはっきりしすぎていて無理がある,GISTの横にIIcが出来て,GISTまで及んでいる.
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詳しい結果は<限定ページ> をご覧下さい.
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プログラム3 レクチャー 「大腸X線撮影法」
近藤健司先生によるレクチャーです.
先生の施設では年間2000件近い注腸透視を,近年はほとんど技師が行なっているとのことです.撮影は二重造影でくまなく3方向を撮影.バリウム量240cc,空気量800cc.体位変換は,ローリング,シェーキング,ピッチングを活用し,重なりには圧迫を利用する.特にヒダの重なりについては注意が必要である.
病変の描出は漂流法を活用してバリウムを漂わせる必要性を強調されました.症例は癌だけでなく,結核,海綿状血管腫,アメーバ大腸炎,クローン,UC等多くの写真を提示して頂きました. 詳しい内容は限定ページレクチャーを御覧下さい.
近藤先生,貴重な症例等を見せて頂き有難う御座いました.
詳しくは限定ページ,レクチャーを御覧下さい.<限定ページ>
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プログラム4 第2症例検討
米谷幹事が司会を担当しました.井上(啓)会員が指名されました.
井上:RS,RA部に偏側的に狭小化が見られる.RSには小ポリープ,S状結腸に憩室あり,横行結腸にも憩室,脾弯曲にヒダ集中様の集束像が見られる.
下行結腸に直線化部分があり,肝弯曲〜上行結腸に憩室,バウヒン弁の上に隆起様所見,回盲部に炎症様所見.
直腸と脾弯曲の病変は同じ形態のものであり,最初は子宮内膜症を疑ったが男性であり違う.ヒダ集中はあるが粘膜面は正常であり,非上皮性のものでSMTか転移性の癌を考える.
バウヒン弁部の病変は,立ち上がりがはっきりしたモコモコした変化があり,大きさは約1.5cm 位.その下にヒダ集中所見あり,浅い陥凹様の所見がある.盲腸も描出されていない.
病変が多彩であり見たことがない症例である.
田中:二ヶ所の病変は転移性の癌だと思う.回盲部は空気だけが入った写真でも膨らんでいないので,硬い病変であり3型の癌.
森永:回盲部の隆起と思われるのはバウヒン弁である.2型の癌がある可能性もあるがはっきりしない.直腸,脾弯曲の病変は転移性か.
三宅:収束部がきれいなので転移は考えられない.
柏木:回盲部の病変は側面像でもクレーターが写っている.2型と考える.この部分から脾弯曲,直腸に転移したものと考える.
井上(清):回盲部の病変は盲腸から来ていると思う.未分化型の癌が転移して二ヶ所に飛んだものか.バウヒン弁は正常範囲だと思う.
詳しい内容は症例レポートを,X線写真,マクロ等は限定ページを御覧下さい.<限定ページ>
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忘年会 スナップ集
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(福本 弘幸)
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