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第225回1月度例会 活動風景  2005.1.8

[2月例会]
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 会員の皆様方,明けましておめでとう御座います.とはいっても既に1月末ですね.
 年末,年始どうお過ごしでしたでしょうか?忘年会,新年会とお酒を飲む機会も多かったと思いますが,体調は如何ですか?
 昨年は,異常気象による大雨,多くの台風の上陸,新潟中越地震と悪い事が重なりました.さらに12月には,スマトラ沖の地震による大津波により15万人以上という信じられないくらいの多くの人々が犠牲になりました.まだ行方が解らない方々がたくさんおられるようです.一人でも多くの人が無事で発見される事を祈りたいものです.

 昨年は暗い事が多すぎました.今年は,全ての人々にとって良い年となってほしいものです.初詣でしっかりお願いしてきましたから大丈夫でしょうか?

 今年は,研究会にとっても大事な年です.なんと21年目に突入です.成人式ではないのですが,2月の例会後に20周年祝賀会が開催されます.あらたなる第一歩でしょうか.
 それでは,今年最初の研究会のスタートです.

それではスタートです.

今回の参加者は 50名です.


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 12月のレポーターは大変です.忘年会の酒宴の誘惑,年末年始をはさみ,その間にレポートを仕上げるという恐ろしい状況です.その過酷な試練に耐えたレポーターの林会員には,頭の下がる思いです.

レポートは,とても初めて書いたとは思えない程の出来です.シェーマ,考察を含め,年に一度くらいしかない大腸の症例を良く書いています.
御苦労様でした,次回は12月を避けましょう.

プログラム2 第1症例検討

 田中幹事が司会を担当しました.林会員が指名されました.

病変は噴門下部の小彎を跨いで,前後壁に存在する陥凹性病変であり,後壁に広い.大きさ3×2cmくらい.滑らかな陥凹ではなく不整,陥凹底は無構造に近いのでは.辺縁も不整,fold 集中あり,中断,融合所見が見られる.前壁側のfoldにも融合がある.側面象では硬化所見あり,MP以深の2型進行癌,食道には浸潤していない.

三宅(秀):2型ならば周りの隆起は?私は深い陥凹の横に浅い陥凹のあるIII+IIc

森永:悪性の所見が見当たらない,EGJのところにハジキ像が見られる.側面像では癌と読影する所見がないのでは?その病変の下側にも病変があるのでは,MLではないか?

詳しい結果は<限定ページ> をご覧下さい.

プログラム3 レクチャー 「機器の精度管理と画質の関係」

 埋橋先生によるレクチャーです.

 日本消化管画像研究会,JSGIについての説明から始まりました.JSGIにおいて,検査精度向上の一環として,X線TV撮影装置機器の精度管理を行なうために簡易型チャートを作成し,19施設,86台の装置の測定を行なったそうです.

各装置の測定結果にばらつきがあるのには驚かされました.私の施設の装置はどうなのか心配になってしまいました.

 続いて,始業点検についての説明,シリコンを使った簡易型消化管ファント−ムについて詳しく説明がされました.

詳しくは限定ページ,レクチャーを御覧下さい.<限定ページ>


プログラム4 第2症例検討

 久保幹事が司会を担当しました.朝日会員,岩瀬幹事が指名されました.

立位,腹臥位充盈像のチェック.

朝日:立位,バランスは悪くはない.胃角大彎の切れ込み部を3番でチェック.
   腹臥位,チェック部はなし.

岩瀬:立位,同じく3番で,体中部〜上部の大彎側,噴門下部を2番でチェック.
   腹臥位,胃角大彎部はケバ立ち様部分も含めて広く3番で,体中部〜上部の大彎側は2番でチェック.

三宅(秀):胃角が開いており3´番で,大彎部は胃角部に病変があるためか3´番.

田中(幸):胃角に飛び出し,3番で.岩瀬が指摘した部位は1番で,腹臥位は少し狭く,隆起性病変か?

井上(啓):三宅と同じく,胃角から前庭部,タッシェ様,3番で.

全フィルムによる読影

岩瀬:先程指摘した部位に病変はない.病変は一つで,胃体下部後壁大彎よりにある.
バリウムを薄く流した写真ではじいているので隆起.圧迫でも抜けている.その部分だけが病変である.隆起の周りの粘膜の違うような部分があるが,他の写真で再現性がない.

朝日:同じく,抜けている部分が病変である.

井上(啓):隆起はあるが,口側からのfold に中断があり,その部分に陥凹がある.

田中(幸):井上とよく似た感じだが,圧迫でみると隆起だけのようだが,口側部分に陥凹所見がある.

森永:陥凹性病変である.中間領域にある非常に浅い病変で,中に大小の顆粒があるのでは.集中は3本のfold がたまたま寄っただけでは.

岩瀬:大きさ1.5×0.8cm位.辺縁が内に入って来ているのでIIa.悪性所見に乏しいが,ある程度の硬さはある.

朝日:横幅が少し大きいのでは.内に少し入っている.

井上(啓):3.5×2.5cm のIIcとするかIIc+IIaとするかだが,深達度はM.

三宅:IIa+IIc.

 詳しい内容は症例レポートを,X線写真,マクロ等は限定ページを御覧下さい.<限定ページ>


(福本 弘幸)

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