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第229回5月度例会 活動風景 2005.5.14 |
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暦のめぐり合わせが良く,7連休,10連休と言われたゴールデンウィークも終わり,休みボケした頭もようやく動きだしました.私は例年通り旅行に行くでもなく,ひたすら休養だったのですが,会員の皆様方はどうお過ごしになりましたか?
海外旅行ですか?帰省ですか?リフレッシュされて帰ってこられたんですね?旅行といえば交通機関の利用ですが,尼崎でのJR事故には驚かされました.当初のニュースでは脱線事故により数人の方が亡くなられたとの報道でしたが,これ程の大事故だったとは本当にびっくりしました.事故現場近くの会員の方々の病院にも多くの負傷者の人達が搬送されたでしょうか?大変だったですね.亡くなられた方々のご 冥福をお祈りするとともに,負傷された方々の一日も早い回復を願わずにはいられません.悲しいですね.
それでは,5月の研究会のスタートです.
今回の参加者は 56 名です.
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
レポーターの三宅(祐)会員は,回を重ねるごとに素晴らしいシェーマを描いています.今回も綺麗なシェーマです.レポートの内容もそれにつれて良くなってきました.上司の米谷幹事の指導でしょうか?最優秀レポート賞を狙える良いレポートです.それはよいのですが,あの頭,メガネと相まって,ちょっと引きますかね.
下の写真をどうぞ.
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プログラム2 第1症例検討
米谷幹事が司会を担当しました.
今回の症例は健診施設で撮影されたもので,前年と今年度の2回の写真での読影となりました.
前年度の写真が提示されました.
三宅(秀):胃角とpylorus が見えていないのでチェック.
田中(幸):体中部小彎線がつっぱった感じである,圧迫でも同様である.
園田:入口部から二重造影部のラインの異常をチェック,体上部小彎側に陥凹様所見.
今年度の写真が提示され,読影者に園田会員が指名された.
前年の写真で指摘した場所に病変はないが,体上部小彎に瘢痕はあるのでは?主病変は,前提部大彎にある前後壁にまたがる大きさ3×4cmの隆起+陥凹.圧迫してもバリウムが溜まっているので深い.二重造影がないので内面はよくわからない.隆起は山田IからIIの立上がりで,表面はゴツゴツした結節様で,これが悪性所見である.硬い病変であり,2型の進行癌を疑う.
田中:典型的な2型ではないがIIa+IIc のSM massive からMPではないか?側面像で陰影欠損様である.圧迫で大きさ変化しているのは隆起が高いためか?これほど高ければ進行癌か?
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詳しい結果は<限定ページ> をご覧下さい.
プログラム3 レクチャー「私のルーチン撮影法(一番注意していること)」
岩瀬,井上両副会長が担当しました
岩瀬副会長からスタートしました
撮影では正常な形を頭に描いていて,透視画像が違っていれば異常ととらえる.バリウムの流れを観察し,はじき像をチェックすると説明.自施設の透視件数を年度別に提示し,他の病院同様に年々減少傾向である.続いて,自身のルーチン撮影を紹介し,各画像事に詳しく解説されました.
井上副会長
詳しくは,会誌23号に紹介したルーチン撮影を見ていただきたいとの言葉から始まりました.受診者とのコミュニケーションが大事であり,受診者に応じた撮影を行う.
使用バリウムは180%,120mlを使用,前壁撮影は行いやすいが,立位充盈像で下垂胃の場合は胃角までバリウムが充満されないことがある.
撮影では,見たいところにバリウムを溜め抜いた瞬間を撮影,前後壁を撮り分ける.異常に気付くにはバリウムの流れに注意(はじき像)する.
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詳しくは限定ページ,レクチャーを御覧下さい.<限定ページ>
プログラム4 第2症例検討
板谷会長が司会を担当しました
安藤,三宅(秀)両会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェック
安藤:バランスは良い,胃角はV字になっているがチェックはしない,二重造影部分,噴門下部小彎後壁寄りのバリウムの付着異常部を3番で.腹臥位では胃角が開いているので,4番でチェック.
三宅:バランスは良い.胃角は少し内に入り,U字ではなく角ばっているので,2番でチェック.噴門下部は安藤と同部位だが前後壁はわからない.薄くバリウムフレックが見られるので,4番で念のためチェック.
田中:前庭部から胃角にかけて二重のライン見られる,病変は前庭部寄りか?2番でチェック.
全フィルムによる読影
三宅:チェックした部位に病変はない.病変は胃体中部後壁大彎寄りにある.粘膜集中様の浅い陥凹性病変.
安藤:チェックした所には何もない.三宅と同部位に粘膜集中を伴う浅い陥凹性病変がある.
森永:もう一箇所,体下部大彎に真ん中に透亮像,周りに樹枝状の所見,ヒゲ状の飛び出し様所見がある.15mm位,主病変によく似ている.
三宅:形は内に凸のヒイラギ状で,陥凹底は大きなデコボコはない.大きさは10×8mm位か?バリウムの溜りがないので浅い.辺縁は不整,まわりに顆粒状の抜けがあることから悪性.病型はIIc,空気量により形はあまり変わっていない.
安藤:形は類楕円形.大きさは3×2cmで陥凹は浅い.辺縁は樹枝状,ヒゲ状の飛び出しが見られる.
田中:口側は安藤より広い.
井上(清):まわりにビランが点在している,森永の指摘した病変も含めて一つの病変とすべきだ.体下部から体上部まで.
三宅:IIcとすれば大きくは読めない,癌は中心円状に拡がる,読めるのは狭い範囲のIIcで,分化型.
井上:癌ではなくマルトーマだと考える.
安藤:主病変と下の病変のつながりが読めないので病変は二つとします,癌であれば分化型,表層拡大型のマルトーマも考えるが?
坂本:癌の根拠が見えない.範囲も追えない.マルトーマならば,もっと顆粒が目立つのでは?考えられるのは良性ビラン.
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詳しい内容は症例レポートを,X線写真,マクロ等は限定ページを御覧下さい.<限定ページ>
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(福本 弘幸)
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