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第230回6月度例会 活動風景  2005.6.4

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 窓の外は雨が降り続いています。もう入梅なのです。この活動風景が皆様に届く頃には全国的に梅雨の真っ只中ですね。ジメジメしたうっとうしい季節の到来です。私の心の中もこの梅雨空のようにどんよりとしています。どうしてかと言いますと、私の勤務する病院が日本医療機能評価機構の審査を受けるのです。しかも8月よりV 5.0 の新しいものになるそうで、病院中その準備で大変です。毎日のように会議が行われています。放射線科については以前とあまり変わらないようですが、現在マニュアル作りに追われています。既に審査を受けられた会員の方もおられると思いますが、是非とも御指導を御願いしたいと思います。  それでは、嫌な事は梅雨の雨に流して研究会のスタートです。

今回の参加者は 67 名です.


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 レポーターは笑顔の素敵な田中博子会員でした。前回の症例は色々な意見が出て、また特殊な病変であり、まとめるのが大変だと思ったのですが、特に考察がまとまっておりかなり勉強された内容で研究会の常連さんとして相応しいものだったと思います。


プログラム2 第1症例検討

 司会は井上(香)幹事が担当しました。
 病変は胃角やや幽門よりの小彎上に存在しました。
 長田は、病変の大きさは約3cm×3cmの周囲に隆起を伴う陥凹性病変が存在し、陥凹の形は類円形、辺縁にやや不整な部分があり、陥凹の辺縁に隆起がみられる点を指摘した。
 陥凹底は明らかな不整は見られず、×線上はIIa+IIcを疑った。
 田中は陥凹の辺縁はかなり不整で指摘された隆起は陥凹内の顆粒であるとした。
 また陥凹の範囲ももう少し広いとした。


詳しい結果は<限定ページ> をご覧下さい.


プログラム3 レクチャー「バリウムを流さない撮影法と流れてしまった時の撮影法」

 田中幹事が担当しました.
 バリウムを流さないということは十二指腸に入れないこと,入れても胃内にバリウムを戻すことである.
 しかし流さないとバリウム付着は良くならないことや胃の形によってどうしても流れてしまう胃型がある.
 また十二指腸に流れたバリウムが,みたい病変に重なった場合はどうするのか.


詳しくは限定ページ,レクチャーを御覧下さい.<限定ページ>

プログラム4 第2症例検討
 西戸幹事が司会を担当しました。読影者には、米谷、森永両会員が指名されました。
米谷:胃角部の前後壁にヒダ集中を伴う陥凹性病変がある。小彎をはさんで前後壁に跨っており、陥凹の辺縁は不整形なヒゲ状の飛び出しが見られる。圧迫では隆起様の抜けが見られる。二重造影では追いづらいことから粘膜下に潜った病変と思う。大きさは陥凹部分は2×2cm。陥凹の内面は平滑、圧迫で常にバリウムが溜まっているので深い。
森永:形態は米谷と同様です。胃角を中心に前庭部にかけての前後壁に存在する。2.5×2.5cmの類円形。米谷が言うように陥凹の周りに粘膜下の潜った病変。辺縁の変形は恒常的。前壁側の粘膜の変化はよくわからない。後壁側はヒダの中断がある。深さは中間くらいか。1cm強の陥凹の外側に圧迫しなければ分からない下に潜った病変。
米谷:硬さについて、胃角の開きが常にある。前壁にスパイラル様に引っ張られたfold があることから進行癌の硬さ。病型は3型。
森永:潰瘍の繊維化と比べて硬い。透亮像が見られる部分は硬い。IIc.MP.
田中(幸):胃角は開いている。癌を疑うが fold はきれいで集中はた多方向。何度か潰瘍を繰り返している。悪性所見が少ない。あるとすれば一ヶ所。
小川:胃角の小彎線の直線化は潰瘍瘢痕では考えられない。山田I型の隆起が圧迫でもしっかり残っている。癌が下に潜ったもの。3型。
井上(啓):この部分は硬い。ヒダ集中があるので潰瘍を繰り返している。繊維化によるもの。進行癌のガクッとした変形はない。前壁部に癌のエッジが写っている。

今回の症例では、多くの意見が出、凄い読影バトルが展開されました。
詳しい内容は症例レポートを,X線写真,マクロ等は限定ページを御覧下さい.<限定ページ>

(福本 弘幸)

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