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第231回7月度例会 活動風景  2005.7.2

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 梅雨入り宣言が行われてから雨が降りません。四国地方では水不足になり、ダムの貯水率も30%そこそこという状態です。と書き始める予定でしたが、やっと雨が降りだしました。ところが!今度は多量の雨が降り続く事態となり各地に被害をもたらしています。会員の皆様の地域は如何でしょうか?自然の気まぐれのなせるものなの でしょうか。平均的に規則正しく降ってくれれば被害もないのですが?まあ、それが自然なのですからどうしようもないですね。
 新聞によりますと、太平洋の黒潮の流れに大蛇行が見られ、沿岸の潮位が上昇する「異常潮位」が発生する恐れがあるとの事です。これから秋にかけての台風の接近時に高潮被害の可能性が高くなるようです。これも地球温暖化の影響によるものらしいのですが、自然の復讐なのか、あるいは警告なのでしょうか?
 今我々が出来る事は、普段の生活の中で省エネに気をくばり、少しでも温暖化防止に貢献することですかね。それでは暑い中、研究会のスタートです。冷房なしで行きましょうか?無理ですね。

今回の参加者は 58 名です


プログラム1 前回第2症例レポートの説明

 レポーターの古田会員が、職場の先輩の結婚式に出席のためにレポートの説明は、司会を担当した西戸幹事が行いました。レポートの中身ですが、とても初めての担当とは思えないほどの出来です。シェーマ、考察共に良く書かれています。さらに西戸幹事が素晴らしい説明を行った事により、なお光りましたね。さすがに毎回、千葉から参加されている成果だと感心しました。次回も頑張って下さい。


プログラム2 第1症例検討

 蓮尾幹事が司会を担当しました。

 金城会員が指名されました。  間接フィルムと、その後の精査の写真が提示されました。
 胃外性病変はなくバランスも良い。
 体下部後壁中央に fOld 集中を伴う陥凹性病変がある。大きさは2×1.5cm位。
 陥凹は浅く、間接の写真では、大きな顆粒が1個ある。集中する fOld の先端に太まりが見られるが、下から持ち上がったものではない。
 不整形の陥凹、fOld の集中、太まり、陥凹底の顆粒より悪性であり、IIc 深達度は一部SM。
 三宅(秀)、襞先端の棍棒状肥大、陥凹のエッジがはっきりしているのでSM。
 森永、空気大量の写真を見れば良く分かる。深達度Mである。
 今回の症例は、精査の写真がCRで撮影されたものであり、見慣れていないことより深達度については意見が分かれた。最後に、本田より間接の写真が一番素直に読めるとの意見が出された。
 


詳しい結果は<限定ページ> をご覧下さい.


プログラム3 レクチャー「バリウムと発泡剤の選び方のコツ」

 久保監査が担当しました。
 陰性造影剤の炭酸ガスを発生させる発泡剤、陽性造影剤のバリウムについて詳しく解説が行われました。今まで漠然と使用しておられた会員の方々も、今回のレクチャーを聞き、改めてバリウム、発泡剤について考えさせられたのではないでしょうか?見直そうとお考えの方は、一度、久保監査に相談されては如何ですか.


詳しくは限定ページ,レクチャーを御覧下さい.<限定ページ>

プログラム4 第2症例検討
 丹羽幹事が司会を担当しました。
 本田前会長と三上会員が指名されました。
 立位・腹臥位充盈像のチェック
 三上:立位、形は教科書に出るような形ではないが胃角は出ている。幽門部にへこみの所見。何か病変があるのでは3番でチェック。
    腹臥位、立位と同様に幽門部をチェック、胃角も疑うが?
 本田:胃角の位置をどこに取るかだが、立位よりも腹臥位をメーンと考える。
    小彎の胃角から前庭部寄りを1番で、体下部から中部の大彎に湾入所見3番でチェック。
    立位、胃角部1番。二重ラインになっている。やや前庭部より、大彎は同じく3番。幽門前部の湾入を3番でチェック。一見体部の短縮のように見えるが腹臥位では正常である。
 田中:立位で前庭部の二重造影部の粘膜の付着異常。腹臥位では小彎の辺縁がイレギュラーぎみである。
 全フィルム
 三上:前庭部前壁に隆起+陥凹の病変がある。大きさ2×2cm。陥凹の形は内に凸で台形様。浅く顆粒等はない。辺縁は不整。周りの隆起はボコボコした抜け様。ある程度の高さがある。圧迫の強弱で形が変化しているので柔らかい。
   悪性だと思うが根拠は良く解からない。陥凹が浅く柔らかいので早期癌。
 本田:病変の位置は前庭部前壁中央から小彎寄り。大きさ16×6mm位。強弱の圧迫でもしっかり残っている。ある程度は深い。形はヒイラギ状、顆粒等は見られない。fold 集中があり、大彎からのfold の先端に太まりがある。
    圧迫で肛側にmass があり硬い。口側はarea が残っており蚕食像が見られる。
    IIc未分化、深達度はSMmassive。
 井上(啓):進行癌である。圧迫でのmass 様の抜け。この写真だけでも進行癌。
 三宅:肛側でMPか、全体的にはSM。


詳しい内容は症例レポートを,X線写真,マクロ等は限定ページを御覧下さい.<限定ページ>

(福本 弘幸)

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