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第240回4月度例会 活動風景  2006.4.1

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 満開に咲き誇った桜も散ってしまいました.風に吹かれてチラチラ舞う花は,何度見ても素晴らしいものです.何故日本人は桜の花が好きなのでしょうか,どう思われますか?卒業式での別れ,旅立ち.入学式の新たなる出会いと,桜の花が見守っていてくれるからでしょうか.今春,皆様は別れ,出会いがありましたか?
 大阪消化管撮影研究会においても,蓮尾財務が退任されました.
 また待望の新幹事として,中村,森野両女史が就任されました.
 これで幹事会も明るく,華やいだ雰囲気になるものと期待しています.
 さあそれでは,新年度研究会のスタートです.

今回の参加者は 54 名です.


プログラム1 症例ディスカッション

 山田淳子画像評価委員が司会を担当しました.
 例年4月は,第1症例検討はないのですが,今回,特別に症例ディスカッションとして行われました.
 症例は二例提示されました.まず,初年度の写真で病変が指摘できるかどうか.全員が前に出て写真を見ながら検討を行うという新しい試みでしたが,司会者の巧みな進行により成功であったと思います.
 症例は,ほとんどの会員が指摘できた病変は,次年度でもM癌であったが,指摘するのが困難なもう一例が,次年度は進行癌という結果でした.



プログラム2 会務報告

 平成17年度の会務報告が行われ,会場の拍手により承認されました.
 平成18年度の事業計画案が会員の承認により18年度事業計画となりました.
 平成18年度の予算案も会員の承認により18年度予算となりました.



プログラム3 前回第2症例レポートの説明


 司会を担当した者がレポートを書くのは大変だと思います.何故ならばレポーターは,症例検討を見ながら貴重な部分はメモを取り,写真のスケッチ等もすることが出来るのですが,司会をしていると出来ません,後で思い出しながら書いてゆくのは,症例ダイジェストを書くのさえ苦労している私には到底無理ですね.
 井上(香)幹事は見事にこなしています,シェーマもレポートの内容も素晴らしいですね,お疲れ様でした.



プログラム4 レクチャー 『読影のABC』

 板谷会長が担当しました.
 毎年4月に行われる『読影のABC』です.今年はどういう内容でしょうか?
 病変があります!と写真を提示しました.
 会場は目を皿のようにして病変を見つけようと凝視していました.
 ここ,十二指腸に憩室がありますね.会場はガクッ!としていましたから,見事なつかみでしたね.
 本題に入り,症例検討の手順を詳しく説明されました.
 キーフィルムの選択が重要であると強調されました.


詳しくは<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.

プログラム5 第2症例検討

 岩瀬副会長が司会を担当しました.
 4月は症例検討の見本となるために,ベテランの田中(幸),井上(啓)両会員が指名されました.

   立位,腹臥位充盈像のチェックからのスタートです.
 田中(幸):胃外性病変はない,腹部食道が外部から圧迫されているので3番,胃角が出ていない,体下部からラインの不整があるため3番,幽門前部が押されている感じがするので1番,二重造影部噴門下部,前壁か?大きな陥凹性病変1番でチェック.
 腹臥位,食道は同様に3番,幽門前部は陰影欠損がある,胃角,体下部のライン不整,噴門下部の陥凹性病変は集中様の陥凹がもう一つ見られる.
 井上(啓):食道はノーチェック.体中部小彎線の変化が見られる,瘢痕か,体下部は田中より少し上から,胃角はV字変形,3番,幽門前部は田中より小さめにチェックして1番,噴門下部後壁,陥凹性病変1番でチェック.
 腹臥位,噴門下部中央,大きな陥凹は後壁,前壁にもfold 集中がある,幽門部は陰影欠損,隆起+陥凹か1番,胃角は3番でチェック.

   全フィルム
 田中(幸):幽門前部は良く膨らんでいるので病変はない.胃角部は変形があるので瘢痕があると思う,噴門部後壁に大きな陥凹性病変があり,前後壁にそれぞれ集中がある.中部食道後壁に7×3cm位の隆起性病変がある,立ち上がり山田II型,下部にIII型の部分もある,表面はスムーズ,辺縁はなめらかな線が続いている,表面は結節様でビランがあるのでは,癌であれば表面はこんなにつるっとした感じがない,大きな病変なのに側面変形がない,GISTと思う.
 噴門下部は,類円形の陥凹性病変,まわりは山田I型の隆起,fold の集中が何ヶ所か見られる,前壁にも集中があり,多方向に変形と集中が見られ陥凹の周りの隆起にもビランがある,集中するfold が多方向である事から良性潰瘍と瘢痕である.
 井上(啓):食道病変は6×2.5cm,イモ虫が二つくっついた様な形,山田III型の立ち上がり,表面はつるっとしている,側面像で陰影欠損がない,癌,GISTならば変形がくるはず,食道癌肉腫を疑う.
 噴門下部は,陥凹の形自体はきれいだ,深さはulIII以上,fold は多方向ではなく大きな陥凹に集中しており,一部なめらかのに中断している部分がある,側面像で陰影欠損が見られることより進行癌とする.


詳しい結果は<限定ページ>と来月度レポートをご覧下さい.

(福本 弘幸)

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