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第243回7月度例会 活動風景  2006.7.1

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 7月に入り,ようやく大阪も梅雨らしい天気となり,蒸暑い日々が続いています.この活動風景が皆様に届く頃には梅雨も明けて,さらに暑い日々の連続でしょうか?
 今年も,せっかくの七夕の日が曇り,一年に一度の織姫と彦星の逢瀬はどうなったのでしょうか?カミナリ様の意地悪ですかね,でも雲の上は快晴で,地上からは見えなくても一年に一度の出会いを楽しんだものと思いたいですね.
 地球では,ワールドカップも終わりました.イタリアが24年ぶりに4回目の優勝で幕を閉じましたが,決勝戦のジタン選手の退場には驚きました,マテラッティ選手になんて言われたのでしょうか,後ろからなので,てっぺんハゲ?冗談です.
 それでは我々も,世界No1を目指して研究会頑張りましょう,ではスタートです.

今回の参加者は 48 名です.


プログラム1 第1症例検討

 峯山幹事が司会を担当しました.
 検診施設において4年間の経過を追えた症例で,1〜3年度の写真でチェックできるかどうかが問われました.
 長田会員が指名されました.
 1年目の写真
 幽門前部小彎に隆起を疑う,体上部のfold の太まり様所見をチェック.
 森永,噴門下部後壁大彎寄りに集中様所見,体中部後壁に不整形の病変か?
 板谷,食道,fold がプツンと切れた感じの所見が見られる.
 2年目の写真
 前回の指摘部位に病変はない,胃角の中央あたりに一つの顆粒があり,その周りが集中様に見える,陥凹性病変を疑う.
 3年目の写真
 前年度の写真で指摘した部位,集中様病変が大きくなっている.
 4年目の写真
 集中を伴う陥凹性病変,大きさ2cmくらい,顆粒が目立つ,陥凹の境界ははっきりしないがfold の変化より悪性,IIc 深達度M,分化型.
 長田,初期のIIc は陥凹が分からないので,撮影時には顆粒を見つける事が重要であると,上司の井上(清)に常々言われていることから今回も顆粒像に気づきチェックしたとのことであった.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例レポートの説明


 前回の症例は,埼玉がんセンターの腰塚先生からご提供頂いた症例で,会場のほとんどの会員が進行癌と読影した症例であった.
 レポートの考察も深達度に関する内容が詳しく書かれており,なぜ早期癌と読影できなかったのかを解かりやすく解説しています.良いレポートですね.




プログラム3 レクチャー 『シェーマを描く&検査レポートの書き方』

 前半の「シェーマを描く」は,米谷幹事が担当しました.
 シェーマを描く事により小さな所見が見えてくるという言葉が印象に残りました.
 実際のシェーマを描くに際しては,メン棒を使ってぼかすという方法が素晴らしいですね.
 後半の「検査レポートの書き方」は,田中幹事が担当しました.
 自施設での超音波検査のレポート,バリウム検査のレポート,他の施設でのバリウム検査のレポートについて解説されました.
 書いたレポートを自施設において納得して頂くには,それだけの時間,勉強が必要であると実感しました.






両幹事のレクチャーの詳しい内容は<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.

プログラム4 第2症例検討

 井上(香)幹事が司会を担当しました.
 野中,朝日,両会員が指名されました.
 立位,腹臥位,充盈像のチェック.
 野中:胃外性病変はない,噴門下部中央に小彎から集中様所見,病変を疑う.
 腹臥位,立位で指摘した部位,濃度がオーバーで見にくいが集中様所見が見える.
 共に1番でチェック.
 朝日:同じく小彎からの集中様所見2番でチェック.
 腹臥位,チェックなし.
 三宅(秀):体中部大彎部を3番でチェック,立位,腹臥位共に.
 井上(啓):体下部大彎部の直線化部分,3番でチェック.
 全フィルム
 野中:チェックした部位に病変はない.前庭部後壁中央から大彎寄りに集中を伴う陥凹性病変,大きさ2.5×2.5cm,形はヒイラギ状,中に大きな顆粒が一個あり,集中するfold に中断,ヤセ,段つきがある,また蚕食像もみられる,硬さについては,圧迫で強く押すと形が変化している,進行癌の硬さは無い,IIc+IIa 未分化,SM1か.
 朝日:部位は同じです,3×3cm の類円形,陥凹はヒイラギ状,全体に集中があり,先端にポコポコした顆粒の変化がある,fold には中断が見られる,硬さについては圧迫で周りは抜けるが強く押すと飛んでいる,そんなに硬くはない,早期癌を考える,IIa+IIc,SM1,組織型は解からない.
 田中(幸):周囲の粘膜が飛んでいるのでMかSMだが,強い圧迫でも常にバリウムが溜まっているので陥凹は深い,III+IIc+IIa SM2,粗大顆粒は陥凹内.
 三宅(秀):3型進行癌,空気量の変化でも形は変わらない,fold も飛ばない,大きな顆粒は陥凹内の粗大顆粒.
 井上(清):顆粒は陥凹外,陥凹は深い,III+IIc IIaはない未分化.
 井上(啓):III+IIc のSM1.




詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロは<限定ページ>をご覧下さい.

(福本 弘幸)

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