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第244回8月度例会 活動風景 2006.8.5 |
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日本各地に大きな被害を残して長い長い梅雨がやっと明けました.
世界的には異常気象により,ヨーロッパ,特にフランスでは熱波が続き,中国やアメリカでは大雨による洪水被害が起き,多くの犠牲が出ました.自然現象と言ってしまえばそれまでですが,人類が地球を痛めたシッペ返しでしょうか.
未来の我々の子孫のためにも世界的規模で,対策を考えなければならないタイムリミットが近いと思います.しかし愚かにも,まだテロや戦争が行われているのが現状です,何とか,国連に頑張ってほしいものです.
今日は,研究会が始まって以来初めての試みという,浜田先生,近藤先生による上部,下部消化管の特別公演の二本立てです,楽しみですね.
えー!君が楽しみなのは,その後のビアパーティーじゃないかですって!まあそれもありますかね.それでは,美味しいビールを飲むためにも研究会頑張りましょう.
スタートです.
今回の参加者は 89 名です.
プログラム1 前回第2症例レポートの説明
前回のレクチャーが,シェーマを描くでした,レポーターの三宅(祐)会員はレクチャー通りになかなか見事なシェーマを描きまし.なにしろその時のレクチャーの担当が職場の上司の米谷幹事ですからね,指導は怖かったですか?
シェーマが良くなれば内容も良くなるのですかね,考察も良く書かれています,頑張りましたね,上司の睨みが効いたのでしょうか,次回も期待しています.
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プログラム2 特別講演T 「癌とまぎらわしい病変の読影」
浜田先生による特別講演です.当研究会では4回目の講演です.
胃癌とまぎらわしい病変の形態として,びまん性疾患の症例から始まりました.
第1症例
朝日会員が指名されました,先生からの鋭い突っ込みにたじたじでした.
病変は,巨大雛壁を伴う悪性リンパ腫の症例であり,スキルスとの違い,縦方向に縮みがあるか等を詳しく解説されました.
第2症例
指名された岩瀬会員は,巨大雛壁があり,縦方向にも縮みありとしたが,朝日,川本両会員は縮みはないとした,2:1でリンパ腫となった??
MLは硬化ではなく,腫瘍そのものの変化であると説明されました.
第3症例
三宅(祐)会員が指名され,全体に巨大雛壁,縮みがあるのでスキルス.
再び登場の朝日会員,「読影には立位充盈像が必要です」と,「よく気が付いたね」と先生.
その時,板谷会長が伸展性が良く,狭窄もないので急性胃炎だと思うと発言.
抗潰瘍剤を投与した写真が提示された,見事に良くなっていました.
第4症例
縦方向の縮みもあり,狭小化も見られ,4型が疑われたが腐食性胃炎の症例でした,本症例はサンポールを飲んだそうです.
第5症例
米谷会員は胃炎性変化としましたが,山田,吉本両会員はスキルスと読影しました.
結果はスキルスでした,穹窿部の膨らみが悪く,ちりめん状の襞より読影すべきであるとしました.
第6症例
胃角が開大し,前壁に陥凹性病変が見られる,胃角の硬化所見より進行癌と読影.
体部,穹窿部も膨らみが良いが,実は胃全体に浸潤した潜在型スキルスであった.
症例7
噴門下部小彎に陥凹を伴う隆起性病変,大きさ2cm弱,上皮性かSMTかの鑑別だが,上皮性を疑う,IIc.
癌がSMに浸潤するとSMT様に見える,隆起しているように見えるが下からの持ち上がりである.
上皮性腫瘍を考えるべき形態の特徴として
・大きさ20mm以下と小さいのに陥凹があり
・不整形のびらん様の中心陥凹
・大きさ30mm以下なのに管腔への突出
最後に
疾患とその形態変化を知り,検査とその診断の価値を皆で興味深く学ぼう.
と締めくくられました.浜田先生,沢山の貴重な症例を有難うございました.
これからもよろしくご指導くださいますようにお願い申し上げます.
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プログラム3 特別講演U 「びまん性の変化を認める病変の読影」
近藤先生による特別講演です.前回は急きょピンチヒッターのご講演でした.
その節には大変お世話になりました.今回も楽しみにお待ちしていました.
最初に,まず第1に病変の部位と拡がり(大きさ)を認識する.
限局した腫瘍性病変の場合,粘膜面,立ち上がりに注意する.から始まりました.
症例1
田中(幸)会員が指名されました,SA部に隆起+陥凹性病変があり,ひだ集中所見が見られる,一部 bridgingfold 様.結果はカルチノイドでした.比較に2型進行癌の症例を提示されました.
症例2
岩瀬会員が指名されました.S状結腸に変化があり病変の存在は指摘できるが何かは?である.結果はCap PolyPosis であった,会場のほとんどの者が初めて見る症例であり,目を皿のように見ているのが印象的でした.
比較症例として,腸管嚢胞性気腫症の症例が提示されました.
症例3
三宅(秀)会員が指名されました.上行結腸内側に圧排様所見,ヒゲ様でありMetaではないかとした,内視鏡では全周性であり,結果は脂肪組織炎であった.
症例4
柏木会員が指名されました.Rbを中心にAs近くまでの狭小化,ヒゲ状変化,転移かと思われたが,びまん浸潤型癌でありました.
症例5
S状結腸に全周性の変化が見られる,粘膜面の変化はなく,空気で少し膨らむ,他臓器からの転移の症例でした.
症例6
クローン病の症例を提示しUCとの違いについて詳しく説明して下さいました.
症例7
ALLの腸病変を提示された.
普段,我々が見ることの出来ない珍しい症例のオンパレードでした.日頃注腸検査に携わっていない人も、拝見するだけでも大いに勉強になりました.こんなに多くの症例を一度に見ることが出来る機会はまたとないと思います.
近藤先生貴重な症例を有難う御座いました.
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番外
例会後,恒例のビアパーティーが行われました.浜田先生,近藤先生にもお越しいただき,楽しい一時を過ごしました.今回は,今まであまり参加されなかった会員の方々も大勢来られ,各テーブルではいろんな話に花が咲いていました.
(福本 弘幸)
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