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第245回9月度例会 活動風景 2006.9.2 |
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9月の声を聞くのを待っていたかのように大阪では,三十日以上続いた真夏日がようやく終わりました.朝夕は,かなり涼しくなり,エアコンの助けを借りずに眠れるようになりました.皆様方の地域はどうでしょうか?日中はまだまだ暑いですね.
私の住む岸和田では,そんな暑さなんか吹き飛ばしてしまうような情熱で,だんじり祭りが行われます,今年からは土日に行われるようになり,予定では70万人の人出と予想されています.実際狭い地域で行われるので,ゆっくり見物は無理なようですね.私ですか,だんじり祭りの醍醐味は,全速力で走るだんじりが直角にまがる,やり廻しにあるんですね,その見所にカンカン場という所があるのです,私の家からは歩いて10分もかかりません,しかし,ここ数年見に行ってないですね,ケーブルテレビの岸和田放送でリアルタイムで放送しているのでそれを見ています.なにしろ1年中,祭りの録画を放映していますからね.そんな所は,日本中探しても無いんじゃないですか,あればお知らせ下さい.そうそう祭りが終われば,だんじり事故シリーズなんてレンタルビデオが出ます,電柱や家にぶつかったところや,横転したところ等が収められています,もちろん泉州地域限定ですが.
さあ,それでは研究会も負けずに頑張りましょう.
今回の参加者は 61 名です.
プログラム1 第1症例検討
福本幹事が司会を担当しました.
今回の症例は,検診施設で2年続けて撮影され,初年度の写真で病変が指摘できるかが問われました.そこで,多く会員の意見を求める事となりました.
初年度写真のチェック
鈴木:幽門前部大彎にがたつきが見られる,陥凹性病変を疑う,胃体上部後壁に隆起,陥凹かは解からないが病変がある.
高井:指摘された部位以外に,幽門前部の小彎に彎入所見が,胃体上部後壁大彎寄りに Polyp がある.
田中:食道の気管分岐部やや上部,アーチファクトと思うが,一応チェック.
会場のチェックも同様であった.
次年度写真のチェック
鈴木:病変は幽門前部に存在する陥凹性病変,悪性を考えIIc SMと思う.
高井:幽門前部にある隆起+陥凹性病変,全周性ではなく一部 intact の部分がある3/4周位か,空気量で形が変化しているので柔らかいと思うが進行癌とする.
3型 MP.
田中:隆起部分はなだらかだが2型 MP.
初年度の写真で,幽門部の圧迫撮影がちゃんと撮られていれば,もっとよく解かったのではないか,圧迫は空気が入った状態で行われておりこれでは読めない,バリウムが充満した状態の圧迫が必要だ.
詳しい結果,X線写真は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 特別レクチャー 「症例と私」
当研究会に貴重な症例をご提供くださる,埼玉県立がんセンターの腰塚先生が来阪され,今回特別にミニレクチャーとして症例についてお話下さいました.
胃癌遡及例と題して,検診発見例の症例を提示され詳しく説明されました.
6症例を提示されました.1年後に進行癌になった症例は,数分前に行われた第1症例を見るようで興味深く聞き入りました.病変の部位は大彎,噴門下部とやはり見逃し観察の難しい部位が多いようです.4つの癌が存在する症例には驚きました,病変は一つとは限らないと言われましたが,胃全体を撮影しなければならないということですね.
腰塚先生,貴重な症例を有難う御座いました.次回も楽しみにしております.
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プログラム3 レクチャー 「隆起性病変」
井上副会長が担当しました.
X線像の隆起表面の性状を中心に行われました.
症例を提示してその表面の性状,大小,形,配列,辺縁の不整度の判定を,指名した会員に当てはめさせ,詳しく解説された今までのレクチャーにはない新しい試みは,素晴らしいものと思われます.
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尚,詳しい内容は<限定ページ>,レクチャーを御覧下さい.
プログラム4 第2症例検討
米谷幹事が司会を担当しました.
古田,前田会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェック
古田:立位,バランスは良く胃外性病変はない.前庭部小彎に切れ込み所見1番で.腹臥位,同部を1番で,圧がかかって前庭部中央にバリウム濃度が淡くなっている3番で,それぞれチェック.
前田:体中部から上部大彎部分のバリウム付着異常を,古田が指摘した前庭部のバリウムが淡くなった部位を5番でチェック.
田中(幸):腹臥位で抜けた部分は立位で隆起を疑う所見がある,切れ込みはそのために引っぱられたものか.
井上(啓):胃角部,腹臥位で透亮像が見られる3番で.
全フィルム
古田:チェックした部位に病変はない.体下部から胃角後壁に陥凹性病変がある.大きさ4×3cmの楕円型,辺縁は不整で追いづらい,大小不同の顆粒,浅い陥凹内に一部深いやや部分がある,周辺はヒダ集中あり,太まりまりもある,大彎からのヒダは接合している,深い陥凹の周りの隆起は集中するヒダの先端部分,陥凹辺縁の不整ヒダの接合等より悪性を考え,IIcの周りにIIbがあるIIb+IIc 空気多量で伸びているので柔らかい,側面像では深い部分が角状変形でこの部分がSM,他はM,未分化型.
前田:病変を二つに分けて考える.内に凸の不整な陥凹があり周りにはひだ集中があり,先端には太まりが見られる.その陥凹の口側に浅い陥凹が拡がる,一つとするとややこしい,二つのものと考える.口側は6×4cmのIIc分化型M,下の陥凹はIIc未分化型SM,小彎線にはかかっていない.
井上(啓):私はもっと広い,口側は前田,肛側は古田くらい,小彎線にかかる,小彎部分は隆起様,IIc+IIa SM tub2.
田中(幸):井上と範囲はほとんど同じだが,もう少し広い,IIaと言う部位は一皮むけた感じだ,分化型なので範囲が解かりにくいIIc.
腰塚:同様の範囲でIIc分化型,深い部分がSMで他はM.
柏木:広い範囲のIIc部分が追えないので胃炎の変化とする,深い部分はIIc.
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詳しい内容は結果は,症例レポートを,X線写真,マクロは<限定ページ>をご覧下さい.
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(福本 弘幸)
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