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第289回6月度例会 活動風景  2010.6.5

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 毎年この時期になると近くの商店街で規模は小さいですが,夜店が始まります.
たこやき,綿菓子,金魚すくい,スーパーボールすくいなど,子供の目が光り輝いていくのがよくわかります.
そのなかでも金魚すくいが,お気に入りのようで毎回挑戦しています.最近は遊ぶだけで金魚をもらって帰らないのですが, 以前はもらっていました.しかし,金魚を眺めているのも1〜2日程.すぐに興味がなくなり後の世話は私の仕事となります.
もらってきた時はメダカ程度の大きさでしたが,8年も飼っていると和金はフナぐらいの大きさになり, 黒出目金はよりいっそう目が飛び出し,尾ひれにいたっては体より大きくなり水槽のなかを優雅に泳いでいます.
しかしこの黒出目金,よく病気に罹ります.白点病,水かび病など.毎日のエサやり時にチェックし, 異常があれば薬をいれ事なきをえます.やはり金魚も人間も早期発見が大切なようです.
ではメールマガジンのスタートです.
                

今回の参加者は 62 名です.



プログラム1 第1症例

 第1症例の司会は丹羽幹事が担当しました.
病変は胃体下部後壁大彎よりに存在する粘膜下腫瘍様の形態を呈する3型進行癌でした.
読影の岩崎は同部位に陥凹性病変を指摘.大きさは15×15mm,陥凹の形は多角形, 陥凹辺縁は部分的にひげ状の所見を認め,陥凹内面は無構造,陥凹の深さは深いとした. 陥凹周囲には山田T型様の隆起があり,その隆起の辺縁,表面には不整を認めないとし,良性潰瘍と読影した.

他の意見として,細見は陥凹周囲の隆起について,陥凹全周に隆起があり,その隆起の幅が不均一とした.
また,立ち上がりは山田U型で2型進行癌とした.森永は今回の陥凹性病変は胃底腺領域に存在していることより, 病変の存在部位も考慮すべきであるとした.


X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


 前回5月の第2症例のレポート報告は岩崎先生でした.
X線写真がなくても良いと思うくらいシェーマ,内視鏡が正確,精密に描かれており完成度の高さに驚きました.
考察も充実しておりました.機会があれば,シェーマの描き方を教えていただきたいと思います.
1ヶ月間お疲れさまでした.





プログラム3 レクチャー&ディスカション

「胃77区域の完全マスター」・「胃切除標本はこのように読む」


 前半のレクチャーは「胃77区域の完全マスター」というテーマで,福本幹事が担当されました.
すとまっぷ作成法を解説していただき,次にX線写真上でのすとまっぷの作成の仕方を説明されました.
また,胃77区域の活用法として,病変の存在部位の把握,画像評価法,撮影法を説明され,最後に平面のすとまっぷを 立体的に構築できるようにとレクチャーされました.



 後半のレクチャーは「胃切除標本はこのように読む」というテーマで,岩瀬副会長が担当されました.
切除標本を理解するための基本的な決まり事を解説され,切開方法,新鮮,半固定,固定標本の提示, 切り出し,マップの順で説明され,病理の最終結果を自分自身で理解できるようにしておくことが重要であると レクチャーされました.



それぞれのレクチャーについての詳しい内容は,<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討


 第2症例の司会は山田幹事が担当しました.
病変は噴門下部から胃体中部,小彎線を跨いで前後壁に存在する3型進行癌でした.
読影は細見,柏木が担当.
 細見は同部位に大きさ60×40mmの隆起+陥凹性病変を指摘.形は楕円形,陥凹周囲には,結節様の高低差の ある隆起を伴い,その隆起の表面には陥凹が存在し,陥凹の大きさは隆起の辺縁近くまで及んでいると読影した.
硬さの読影では硬いとし,2型進行癌,組織型は分化型,深達度MPとした.

一方,柏木は細見より広い範囲に病変が存在しているとし,穹窿部から胃体下部までを病変の範囲とした. 大きさ100×80mm,隆起+陥凹性病変を指摘.この病変には深いクレーターが存在し, そのクレーター内は凹凸の変化があるとした.また,周囲には周堤を指摘し,立ち上がり山田T型とU型が混在しているとした.
硬さにおいては硬いとし,粘膜下以深に浸潤した病変で3型進行癌とした.組織型は中分化型,深達度SEとした.

 会場の意見として,三宅は1型進行癌と読影した.






詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(米谷 孝史)

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