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第290回7月度例会 活動風景  2010.7.3

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 世界中の人々を熱狂させたサッカーワールドカップはスペインの初優勝という結果 で幕を閉じました.
 予選リーグでは優勝候補のイタリア・フランスが敗退するという大番狂わせがあり ましたが,一番の番狂わせは日本の予選リーグ突破でしょうか?本線前の練習試合 での結果から考えて,誰もが3戦全敗と考えていたのではないでしょうか.
 結果的にはそれが良かったのでしょうか.本田選手を1トップに置くという守備的 布陣が生き,初戦のカメルーン戦に勝利し,結果的には2勝1敗での16強でした. 決勝リーグでも岡田監督は予選と同じ布陣で臨み,結果は0対0.PK戦で負けてし まい敗退となりました.選手達は精一杯頑張りましたが負けは負けです.

 決勝リーグはトーナメント戦であり負ければ終わりで,私としては0対5で負けても いいから,もっと攻撃的布陣で戦ってほしかったと思います.例えば森本選手が トップで,両サイドの大久保,岡崎選手が相手の裏に走り込み,トップ下の本田選手が スルーパスを出すなど考えただけでも楽しいですね.4年後の大会に期待する事に しましょう.
 今大会の一番の話題と言えば,決勝戦を含め予想した8試合の勝敗を全て当てた 蛸のパウル君であり,本当に凄いです.スーパー蛸,予知能力蛸とでも言えばいい のでしょうか.偶然にしてもこれだけ当たってしまえば神がかり的です.これからの彼の 生活はどうなるのでしょうね?スペインに行けば英雄,名誉国民蛸ですね.

 私もパウル君にあやかって今度の休日は海に蛸を捕まえに行こうかな.競馬の予想当ててくれるかな?

 それでは我々もパウル君に負けずに頑張りましょう,研究会のスタートです.
               

今回の参加者は 57 名です.



プログラム1 第1症例

司会は朝日幹事が担当しました.
結果は肉眼形態Ua+Uc ,組織型は分化型(tub1),深達度Mでした.

読影の白波瀬は胃体中部後壁中央に陥凹性病変を指摘.陥凹の形は類円形,大きさ 30×30mm,陥凹の深さは浅く,陥凹辺縁は樹枝状の不整形,陥凹内面は大小の顆粒 が存在し,陥凹周囲にはひだ集中があるとした.

硬さの読影では空気量の異なるX線写真で病変の大きさに変化が見られることより,やわらかい病変とした.
陥凹辺縁の不整と陥凹内面の顆粒を悪性の根拠とし,肉眼形態Uc ,深達度M,組織型では分化型,未分化型 両方の所見が見られ結論が出しにくいとしたが,最終的には未分化型とした.


X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 前回第2症例の説明


粘液癌(mucinous)という珍しい症例について,詳しく書かれた桑原会員のレポートです.
3回目の担当という事なのでそつなく書かれています.

今回のレポートの特徴は,横胃での噴門下部〜胃体下部についての撮影法が詳しく書かれています.
実際の撮影はなかなかうまく撮影出来ませんが,大いに参考になると思います.ご苦労様でした.

1ヶ月間お疲れさまでした.





プログラム3 レクチャー&ディスカション

『側面像の考え方ー症例からわかる硬さと柔らかさー』


井上会長が担当しました.
側面像についての説明から始まり,硬さの成り立ちとして,癌量,繊維化量を説明.
基底部の説明及び正常の伸展部分から硬化部分の間である移行部読影の重要性を詳しく解説されました.
また,硬化がある病変とない病変について多くの症例を提示し,会場の会員を指名しながら解説が行われました.

 詳しい内容については,限定ページ,レクチャーをご覧ください.


レクチャーについての詳しい内容は,<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム4 第2症例検討


岩瀬幹事が担当しました.

尾畠:森永会員が指名されました.

立位充盈像のチェック

森永:胃体下部から胃角の小彎を2番,前庭部大彎線を4番,穹窿部のてっぺんの波打つ線を3番でそれぞれチェック.

全フィルム

尾畠:病変は胃体下部から胃角部までの小彎を中心に前後壁に拡がる陥凹性病変がある.
陥凹内には前後壁共に大小不同の顆粒が見られ,襞集中もある.陥凹は浅く二重造影でも範囲がはっきりしないので柔らかい,大きさ40×40mm位,IIc,M.

森永:範囲はほとんど同じ,小彎を中心に前後壁同程度,顆粒が見られ,辺縁には蚕食像に見える部分がある.襞集中あり,大きさは短軸にやや長い45×40mm位,小彎線が変化 しているので柔らかい病変,IIc,M.

三宅(秀):肛側は同じだが口側はもっと広い.

井上(清):範囲はもっと狭い,後壁の像はスタンプ像であり後壁に病変は及んでいない.

結果は,病変が後壁側には及んでいなかったが,前壁側では予想以上に広い病変であった.
深達度に関しては,病理組織のPAS染色の結果MPとのことであったが,X線写真的にはMで良いのではとの意見であった.

 詳しい結果,X線写真,内視鏡,マクロ等は限定ページをご覧ください.






詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

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