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第294回11月度例会 活動風景 2010.11.6 |
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11月6〜7日の2日間,当研究会恒例行事の短期研修会が行われました. 少人数ではありましたが大変充実した研修会となりました.
今回は内視鏡をもっと知るということで,ファントムを使用して実際に内視鏡を操作する実習がありました. 簡単ではないと十分承知していましたが,実際に操作をしてみると大変むずかしく,周囲を観察している余裕もないありさまでした.
やはり,自分自身で経験してみることは勉強になると痛感しました.例会では内視鏡の実習はできませんが, 読影,レポーターなど経験してみてはいかがでしょうか.それでは研究会のスタートです.
今回の参加者は 70 名です.
プログラム1 第1症例
司会は前田幹事.読影は竹内が担当.病変は胃角部後壁中央に存在する良性潰瘍.
読影の竹内は同部位に陥凹性病変を指摘.陥凹部分の読影では,陥凹辺縁は不整形, 浅い陥凹と深い陥凹を指摘.周囲の性状としてひだ集中をともない,そのひだの先端には太まり所見があるとした.
総合的に肉眼形態IIc+III,組織型は分化型とした.
会場の意見として吉本,三宅は竹内よりも病変の範囲が広いとした.
田中は竹内と同意見であったが,陥凹周囲に下から盛り上がる隆起を指摘.
森永はその陥凹周囲の隆起を反応性隆起とした.
X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 前回第2症例の説明
前回10月第2症例のレポート報告は井上(香)幹事でした.
様々な意見が出されレポートを書くには難しい症例でありましたが,シェーマ,考察と充実しており, さすがはベテランのレポートであると思いました.
1ヶ月間お疲れ様でした.
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プログラム3 レクチャー
山田幹事が担当.今月のレクチャーは「読影の基本と実際」というテーマでした.
前半は読影の基本を解説していただき,後半は撮影を困難にさせる因子や病変を透視下で読影し, 一瞬で病変を把握し撮影法を決めれるようにつとめる.
また,比較的病変が多いとされる前庭部病変を多く提示,解説していただきました.
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プログラム4 第2症例
司会は吉本副会長,読影は小林,安藤が担当.
病変は胃体上部から胃体下部の後壁小彎よりから後壁中央に存在する肉眼形態I+III,深達度SM,組織型は分化型の症例.
読影の小林は同部位に隆起性病変を指摘.
病変の形は類円形,大きさ40×40mm.病変の性状として隆起の立ち上がりは山田II型. 高さはある程度の高さはあるが,ひだより低いとした.
隆起の表面は結節様,大小不同の粗大顆粒を指摘.病変の辺縁は,不整でこの所見を悪性の根拠とした.
病変の周囲はとくに異常なしとした.硬さの読影では,空気量の異なる像で大きさに変化がみられ,側面変形はなくやわらかい病変とした.
総合的に肉眼形態I型早期癌,深達度M,組織型は分化型とした.
一方,安藤は隆起+陥凹性病変を指摘.形はイモ虫様.大きさ50×30mm.隆起部の読影として,立ち上がりは山田II型.
表面は小林と同意見.高さは高い病変とした.
陥凹部の読影では,深さは深くはないが,ある程度の深さがあるとし,内面には小顆粒2個を認めるとした.
硬さの読影では,病変全体に硬さを認めないが,一部陥凹と思われる部分の側面像で、わずかな変化が見られるとした.
肉眼形態I+IIc,深達度SMとした.
会場の意見として,田中は隆起+陥凹性病変を指摘.
病変の立ち上がりは,病変の口側は山田III型,肛門側は山田II型とし,肉眼形態I+IIc,深達度SMmassiveとした.
森永は肉眼形態2型進行癌.深達度SSとした.
西戸は陥凹は存在せず,病変の立ち上がりは山田III型,肉眼形態I+IIa,その病変周囲の粘膜に不整を認めるとし, IIbも存在するとした.
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(米谷 孝史)
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