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第295回12月度例会 活動風景 2010.12.4 |
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今年もあと数日を残すのみとなりました.毎週のようにあった忘年会のために体調 を崩されてはいませんか?
インフルエンザも流行の兆しが見られます.年末から年始 にかけてはゆっくりと休養されて,新年度の研究会には元気な顔を見せて頂きたく思 います,お待ちしております.
例年この時期には,今年の10大ニュースは?と言われますね!皆様方は何を思い うかべますか?
尖閣列島での海上保安庁巡視船への中国漁船の体当たり,その後の反日デモ.北朝鮮の韓国への砲撃等,今年も明るいニュースはあまりなかったようです.
韓国,北朝鮮もそうですが,イラク,パキスタンにおいても同胞同士で争いが行われています.体制の違い,宗教の宗派の違い,難しい問題ですが同じ民族なのですか ら,理解し合えると思うのですが,現実は厳しいです.来年には平和へと一歩でも進む事を願いたいものです.
当研究会にも凄い争いが有るのをご存知ですか?今日の第2症例でも見る事が出来ますよ,それでは症例の読影バトルのスタートです.
今回の参加者は 55 名です.
プログラム1 第1症例
婦木幹事が司会を担当しました.
症例は過去2年の写真を提示し,病変を指摘出来るかを問う事から始まりました.
指名された板谷会員は,1年前の写真より胃角部後壁小彎に隆起性病変を疑う所見が見られ,前壁にも及んでいる可能性を指摘した.
井上(清)は隆起のラインが綺麗でSMT様でもあり,隆起+陥凹性病変ではないかとした.続いて病変発見時の写真が提示された.
胃角部後壁小彎寄りに隆起+陥凹性病変がある.陥凹は地図状で4×3.5cm 全体的に深くはないが大彎よりはやや深い感じである.陥凹底はスムーズではない.
隆起につては,肛門側はガクッとした感じだが口側ははっきり分からない.硬さは圧迫,流し撮りでも隆起のエッジがはっきりしない.進行癌と読みたいのだが?
IIc+III型の進行癌とします.分化型だと思うが硬さがはっきりしないので粘液癌の可能性もあるのではないか.
井上(清):圧迫でも隆起成分ははっきりしている,陥凹も深く進行癌である.
田中(幸):圧迫の後に二重造影像を撮ればバリウムの溜まった写真が撮れたのではと思う,病変は明らかな進行癌.
結果,一部前壁にも及んだ2型進行癌,分化型.
X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 前回第2症例の説明
I+III型早期癌という稀な症例であり,多くの意見が出され議論伯仲となりました.
初めてのレポート担当でありどう纏め上げるのかと思っていましたが,出来上がったレポートは詳しく簡潔に書かれており, 素晴らしく仕上がったと思います.
今回これだけ苦労されて書かれたのですから,次回はもっと楽に出来るのでは?ご苦労様でした.
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プログラム3 レクチャー 『胃病変における悪性の根拠を知る』
吉本幹事が担当しました.
隆起性病変と陥凹性病変とに分け,それぞれについて症例を提示しながら解説されました.
また会員を指名し症例についての意見を問いました.
いつもながらの素晴らしいレクチャーに会場も聞き入ったようです.
これで次の第2症例の読影は皆さんばっちりですね?
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詳しい内容は,<限定ページ>を御覧下さい.
プログラム4 第2症例
米谷幹事が司会を担当しました.
読影には,婦木,田中(陽),両会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェック.
田中(陽):立位,腹臥位像共に胃角が開いている.腹臥位像ではニッシェ様の所見 が見られ,1番でチェック.前庭部大彎部分は圧排によるものと思う.
婦木:胃外性病変はなくバランスも悪くはない.胃体下部〜前庭部にかけての変形を 1番,幽門前部大彎側,潰瘍瘢痕によるものか3番でそれぞれチェック.
腹臥位も胃体下部〜前庭部の変形1番,二重造影部分の噴門下部あたりに襞の異常 所見4番でチェック.
三宅(秀):前庭部大彎部分は胃角病変の影響によると考え1´とする.
全フィルム
田中(陽):胃角前壁小彎を中心に一部後壁にも拡がる隆起+陥凹性病変がある.
陥凹の形は楕円形,大きさ5×5cm位で深く辺縁不整,隆起の幅が不均一で立ち上 がりは山田I型で高く肛門側の大彎側は結節様でゴツゴツした感じ,襞集中もあり,硬化 所見もあり悪性,3型進行癌を考える.
婦木:胃角前壁小彎寄りを中心で後壁にも少し入っている.陥凹は深い部分と浅い 部分があり大小の顆粒が見られる.肛門側の大彎側に隆起所見,大きさ4×2.5cm位, 浅い陥凹のエッジはギザギザしており悪性,深い部分は良性でIIc+IIIを考える.
側面像に近い像で弧状様変形があり深達度はSMmassive .
田中(幸):深い陥凹はIIIではなく進行癌,周りの隆起は下からの盛り上がりであり 不均一,立位・腹臥位充盈像で胃角の形に変化がないので,3型進行癌.
三宅(秀):深い部分も不整形であり癌性潰瘍である.
今日は,比較的おとなしい読影バトルでしたね,次回はもっと白熱すると思います.
是非ご参加下さい.
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X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:福本 弘幸)
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