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第300回5月度例会 活動風景  2011.5.7

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 東日本大震災から3ヶ月半が過ぎました。被災地域の会員の皆様方は如何お過ご しでしょうか?大変でしょうが、お体に気をつけてお仕事頑張ってください。

 福島原発の問題解決もなかなか進展しないなか、政府より静岡県の浜岡原発の 停止を求める声明が出されました。東海中部地震が30年以内に起こる確立が87% と予想される事が理由のようです。
それを受け、中部電力も停止を受け入れる事が決まりました。
今夏の電力不足が中部地方でも深刻になってきそうです。
もちろん関西圏も、電力を融通する必要のため省電力が避けられません。
我々も、今から暑さに強い体に鍛えておく必要がありそうですね。

 それでは冷房を我慢して、300回記念の研究会のスタートです。
            

今回の参加者は 85 名です.



プログラム1 第1症例

 藤本幹事が司会を担当しました。
 細見会員が指名されました。

 病変は胃角前壁大彎寄りにある隆起+陥凹性病変です。大きさは20×20mm位、隆起の立ち上がりは山田II型、高さは周りのヒダと比較してやや高く、陥凹は浅く辺縁はギザギザしたヒイラギ状である。周囲にはヒダ集中はなく、側面像に近い写真では辺縁に 変化がなく、圧迫でもそれ程の硬化所見はない。
陥凹の形、隆起の辺縁まで陥凹があるので悪性であり、IIc+IIa、深達度SM、分化型。

 会場より田中(幸)は圧迫すると隆起部分はシャープであり、二重造影像でははっきりしない。粘膜下の要素があり非上皮性病変も考えられカルチノイドを疑うが、陥凹のギザギザした 辺縁を見ると上皮性であり、IIc+IIa、分化型、SM。

また、森永は隆起が高く、陥凹は側面像はなく強度の斜位像でみると深いと思う。
円形でクリットした隆起であり、転移性腫瘍、カルチノイド、内分泌細胞癌、分化型癌等を考えるが、陥凹の辺縁のギザギザした所見から 考えて内分泌細胞癌を強く疑う。
側面像がないので硬化所見は保留とするがMPの可能性もある。

本症例は、2009年4月の第2症例にて検討された症例でした。その時にも田中(幸)、森永、両会員は殆ど同じ読影をしています。ベテランは揺るがないのですね。
 詳しい結果、]線写真、内視鏡、マクロ等は限定ページをご覧下さい。


X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 『前回第2症例の説明』


 ベテランの森永会員が書かれました。何年ぶりなのでしょうか?
レポートは上手くまとめられており、良い内容でありました。

ご苦労様でした。




プログラム3 平成22年度最優秀レポート賞の表彰式

 平成22年度最優秀レポート賞は、12月のレポートを担当した鈴木結太会員が受賞しました。
改めてレポートを見てみましたが、最優秀に値する良く書かれたレポートです。
今回の受賞を励みに、次に担当した時はさらなる素晴らしいレポートを期待致します。




プログラム4 例会開催 300 回記念講演 『胃癌画像診断に役立つ病理の知識』


 江頭由太郎先生による300回記念講演です。
 肉眼像は組織像の積分である。
     ↓
 肉眼像の異常には必ず、その原因となる組織像の異常が存在する。
と言う説明から始まりました。
続いて、

    1. 胃癌病理の基礎知識
    2. 隆起性病変
    3. 陥凹性病変
    4. 萎縮性胃炎のマクロ像
 以上の4つのテーマについてそれぞれX線写真、マクロ像、病理組織像を提示され詳しく解説されました。
いつもながらの解り易い丁寧な説明には感心させられました。
初心者の会員にも良く理解出来たと思われます。
長い時間、さらに予定時間をオーバーしてもレクチャーしてくださる先生の情熱も伝わり、素晴らしい講演となりました。

江頭先生、素晴らしい300回記念講演、有難う御座いました。




(記:福本 弘幸)

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