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第301回6月度例会 活動風景 2011.6.4 |
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インターネット検索ランキングでニュースを見てみると,上位に東日本大震災, 福島原発事故関連のニュースが1つも無いことに驚き,時の流れを感じました.
確かにこの間様々なニュースが次々と起こっていますが,あれだけの大きな出来事 も,3ヶ月半経過すれば世間の関心も薄れつつあるのではないかと思いました.
テレビで被災地を見てみると,復興とはまだまだほど遠い状態であり, 様々な問題も発生しているようです.
これからも被災地への思いは持ち続けたいと思います.
それでは研究会のスタートです.
今回の参加者は 71 名です.
プログラム1 第1症例
司会は丹羽幹事,読影は尾畠先生が担当.
尾畠は噴門下部前壁大彎よりに陥凹性病変を指摘.
病変の性状として,粘膜面の異なる部分を病変の範囲とし,大きさ30×25mmの浅い陥凹性病変内に, 15×5mmの深い陥凹が存在するとした.
深い陥凹の形は楕円形,陥凹の性状として,内面に顆粒を指摘,辺縁は陥凹に向かって内に凸とした.
周囲の性状として,ひだ集中があるとした.硬さは,やわらかい病変とした.
陥凹に向かって内に凸の所見を悪性の根拠とし,肉眼形態IIc +III,深達度Mとした.
会場の意見として,岩瀬は悪性の根拠が乏しいことから良性潰瘍とし,森永・吉本は分化型Uc とした.
詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 『レクチャー&ディスカション』
今回のレクチャーは前半「読影のスキルアップ2」田中幸一先生,
後半「胃癌取り扱い規約第14版のポイント 第13版との違い」福本弘幸先生が講義されました.
田中先生は読影の進め方の基礎となる,部位,数,大きさ,形,辺縁,境界,深さ,高さ,硬さの項目を最初に述べられ, 症例を多く見ること,病変を細かく読影すること,ベテランの先生の読影をまねる.など,スキルアップの方法を講演していただきました.
続いて福本先生は胃癌取り扱い規約第13版と第14版の違いを比較し,説明していただきました.
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例をあげると,組織型分類において,良性上皮腫瘍・腺腫,非上皮性腫瘍,転移性腫瘍の追加,深達度の記載において, T1がT1a,T1bに変更,胃生検組織分類では,Group3が腺腫とされたことなどバリウムスタディにおいて最低限必要とされる事柄を講義していただきました.
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第2症例
司会は板谷相談役,読影は三宅(祐),吉本副会長が担当.
三宅は胃体上部小彎から後壁よりに陥凹性病変を指摘.
大きさは15×15 mm,形は類円形,陥凹辺縁は棘状,陥凹内面に顆粒を指摘し,硬さはやわらかいとし, 陥凹の形が不整形であることを悪性の根拠とし,肉眼形態IIc ,組織型未分化型,深達度Mとした.
一方,吉本は噴門下部から胃体上部,小彎線上に陥凹性病変が存在するとした.
大きさ30×25mm,形は地図状,陥凹は浅く,陥凹内面には顆粒を指摘,陥凹辺縁は陥凹に向かって内に凸の棘状, 周囲にはひだ集中があるとした.
硬さの読影は,空気量を変化させた像において病変の大きさに変化が見られること.
また,側面像において伸展不良があるとした.陥凹底の顆粒,陥凹辺縁の不整を悪性の根拠とし,肉眼形態IIc +III,組織型未分化型,深達度SMとした.
会場の意見では,田中は側面像の変化が見られることから全体はSMであるが,一部,SM以深とした.
また,佐藤,森永,米谷は深達度SM,井上は深達度Mとし,深達度において意見が分かれた.
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詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:米谷孝史)
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