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第306回11月度例会 活動風景 2011.11.5 |
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11月に入っても夏日となるという異常事態も,2週目ともなるとさすがに 平年並みに落ち着いてきました.大阪でもようやく紅葉が見られそうです.
皆様方の地域は如何でしょうか?
例年この時期になると,流行語大賞が話題になります.悲しい事ですが, 今年は東日本大震災に関連した言葉が多そうですが,私が大賞と思うのは, そんな暗い日本を勇気付けてくれた女子ワールドカップサッカーで優勝した “なでしこジャパン”です.暗い事の多かった中では秀逸だと思うのですが 如何でしょうか!
毎年,この流行語大賞を受賞したり,ノミネートされた芸人達は,翌年 からは人気が下降し忘れ去られる事が多いようです.女子サッカー界は, その後のリーグ戦においても以前の数倍の観客を動員しているようなので, このままの人気を保って欲しいものです.そして来年のロンドンオリンピック でもう一度頂点に立って欲しいと願います.
それでは,なでしこジャパンに負けず,研究会頑張りましょう.スタートです.
では,研究会のスタートです.
今回の参加者は 62 名です.
プログラム1 第1症例
司会は森下幹事,読影は細見幹事が担当.
読影の細見は胃角部から前庭部後壁中央に隆起+陥凹性病変を指摘.
病変全体の大きさは30×30mm,陥凹の大きさは15×15mm.
陥凹の性状として,形は円形,深さは深く,辺縁は明瞭でスムーズとした.
隆起の性状は,立ち上がりは山田T型の浮腫性による隆起とした.
周囲の性状として,1点集中でないひだ集中を認め,ひだの先端に悪性所見が見られないことより,総合的に良性潰瘍とした.
会場の意見として,三宅は細見が指摘した陥凹に悪性所見がなく,その陥凹周囲にIIc を指摘し,肉眼形態IIc +III,類似進行癌とした.
田中幸は細見が指摘した陥凹には,はみ出し所見を指摘し,この所見を悪性の根拠とした.
また,病変の範囲として胃角部大彎に変形が見られることより,全周に及んでいる病変とし,肉眼形態を2型進行癌とした.
詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
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プログラム2 『前回第2症例の説明』
前回の第2症例は,実は私が司会を担当しました.
レポーターの塩村会員は今回が初めての担当でしたので,考察については深達度について書けばよいのではと進言しました.
レポートを見ると深達度について詳しく書かれています.
この1ヵ月かなり苦労されたと思われますが,これに懲りずに次回も頑張って下さい.
1ヶ月間お疲れ様でした.
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プログラム3 レクチャー『胃X線検査と接遇』
山田淳子先生が担当しました.
大阪府放射線技師会女子部が発行した「患者さんとの出会い」の冊子を紹介し, 接遇の重要性について説明されました.
続いて放射線学会の身だしなみチェックシートを紹介し,各項目について説明が行われました.
患者さんの立場になって考える事が接遇である.
一番心に残った言葉でした.
詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.
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プログラム4 『第2症例検討』
前田幹事が司会を担当しました.
細見,田中(陽)会員が指名されました.
立位,腹臥位充盈像のチェックにおいて田中(陽)は胃外性病変はなく,胃角が肛門側に変位しているので3番で,噴門下部に集中様所見があり3番でそれぞれチェック.腹臥位はノーチェック.
細見は立位ノーチェック.腹臥位は噴門部前壁に顆粒が見られる.
田中(幸)は噴門下部大彎寄りの集中様所見を3番で,P-ring下の幽門前部大彎側を十二指腸の影響かも知れないが3番でチェック.
三宅(秀)はP-ring部分は田中と同様だが,小彎線も含めてチェック.
全フィルムの供覧で,田中(陽)は胃体上部〜中部の大彎を中心に陥凹性病変があり,大きさ30×30mm,陥凹は星亡状で口側が深く,肛門側に顆粒が見られる.
ヒダ集中があり中断や先端に太まりが認められ,陥凹辺縁の顆粒も含め悪性を考える.
側面に近い像で弧状から台形状変形があり進行癌を疑うが,空気量で形が変わっているので,IIc,SM,未分化型と考えます.
細見は田中より病変の範囲を広く取り,星亡状の深い陥凹とはみ出し所見が見られ,陥凹は二段階になっている.
陥凹底は平滑で肛門側に顆粒がある.陥凹の形が変化しているが,これだけ空気が入っていて側面変形があるので3型の進行癌とします.
柏木は中心の深い陥凹が悪性か良性かで深達度は変わるとして,深い陥凹は良性と考えIIc+III,未分化型,深達度はMかSMかで迷うと述べた.
森永は空気量で病変の大きさが変化しており,深達度M.
結果は深達度SSの未分化型癌であった.病理切片がなく,どの程度がSSに浸潤しているかが解らず,早期癌と読影した人達にはいまだ納得のいかない症例であったと思われます.
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詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.
(記:福本 弘幸)
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