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第307回12月度例会 活動風景  2011.12.3

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2011年も早いもので終わろうとしています.
皆様はどのような年の瀬をお過ごしでしょうか.

ここ数年,私の大晦日の行事として,新年を迎えると同時に近くのお寺に行き鐘をつかせて頂きます.
一般開放されているため108回ではなく,1度の鐘つきではありますが, 鐘の下で自分自身がついた鐘の音や鐘をついたときに手に響く感触など何ともいえない気分になります.

毎回,今年は良い年になりますようにと願うも煩悩が多いためか1度の鐘つきではどうにもならないようです.

先生方におかれましては,2012年が良い年となりますようお祈り申し上げます.

それでは12月例会のスタートです.

今回の参加者は 68 名です.



プログラム1 第1症例

司会は細見幹事,読影は佐藤会員が担当.

佐藤は2ヶ所の異常を指摘.1ヶ所は穹窿部後壁の憩室,もう1ヶ所は胃角部後壁中央から 小彎よりに隆起+陥凹性病変を指摘.
胃角部の病変について検討が進められた.病変の大きさは,隆起+陥凹性病変.
大きさ20×15mm,陥凹のみの大きさでは12×12mm.
陥凹の性状として,辺縁は不整形でひげ状のとびだし所見があるとした.この所見を悪性の根拠とした.
陥凹の深さは浅く,内面には2〜3個の顆粒が存在するとした.
隆起の性状として,高さは低く,なだらかで不均一な盛り上がりがあるとし,反応性隆起とした.
総合的に肉眼形態IIc ,深達度SM,組織型未分化型とした.

会場の意見として,田中・森永は肉眼形態IIc ,深達度Mとした.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 『前回第2症例の説明』


前回11月第2症例のレポートは前田幹事が担当.

レポートにも記載されていましたが,キーフィルムが少なく,ミクロ所見が無い状態での検討で, 例会,レポート報告において意見が分かれましたが, 用語の「星ぼう状」についての使われ方が報告されていました.

1ヶ月間お疲れさまでした.




 プログラム3 レクチャー『胃X線検査と接遇』


今回のレクチャーは西戸副会長が講義され,「速読法による透視時の読影法」でした.

速読法の本を多く読まれた西戸先生が透視時の読影と速読を組み合わせることにより, 一瞬で病変を拾い上げる訓練に応用出来るのではないかと考えられ,講義していただきました.
眼と脳の訓練,右脳でイメージし,左脳で理解するなどの説明,僅かな時間で病変を認識できるかどうか, 実際のX線画像を提示していただきました.

詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.




プログラム4 『第2症例検討』

司会は吉本副会長,読影は野中会員,前田幹事が担当.

読影の野中は胃体下部後壁大彎よりのscarと胃体中部後壁中央から大彎よりに存在する陥凹性病変の2ヶ所を指摘.
胃体中部の病変について検討された.
陥凹の性状として,大きさ35×30mm,浅い陥凹で,辺縁は陥凹に向かって内に凸,鋸歯状であるとし, この所見を悪性の根拠とした.
内面については2〜3個の小顆粒があるとした.
陥凹周囲の性状として,ひだ集中を伴い,ひだ先端には先細り,中断を指摘した.
硬さの読影において,空気量を変化させた像において陥凹の大きさに変化が見られることより柔らかいとし, 総合的に肉眼形態IIc ,深達度M,組織型未分化型とした.

一方,前田はほとんど野中と同じであるが,病変の大きさは15×15mm,陥凹境界は不明瞭, 陥凹内面に4個の顆粒を指摘し,肉眼形態IIc ,深達度M,組織型において病変の範囲が わかりにくいことより分化型とした.




詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:米谷 孝史)

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第307回12月度例会 活動風景 2011.12.3

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