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第312回5月度例会 活動風景  2012.5.12

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ゴールデンウイークも過ぎ1年中で最も過ごしやすい季節となりました,会員の皆 様方はいかがお過ごしでしょうか?

しかし,また暑い夏がやってきます.日本中全ての原子力発電が停止しており夏場 の電力不足が心配されています. 特に我々が暮らす近畿地方は関西電力の原子力 発電の割合が高い為,試算ではピーク時において15%強の不足が指摘されています. 節電を心掛けても15%はかなり厳しいと思われ,夏場に向けてすでに計画停電の実施 も検討されています.猛暑が来ない事を祈りましょう.

一方,あくまでもピーク時の試算でありピーク時に節電を行えば乗り切れるとの意見も あるようです.どちらにしろ節電は必要不可欠のようで,今から暑さに強くなるために体 を鍛えておきましょう.

それでは暑さに負けないように,研究会のスタートです.

今回の参加者は 75 名です.



プログラム1 第1症例

丹羽幹事が司会を担当しました.

藤本幹事が指名され読影が始まりました.
胃体下部前壁小彎寄りに陥凹性病変があり,大きさは10mm位,形はヒイラギ状で 辺縁はギザギザしており不整である.陥凹は圧迫で深くはなく,内面に顆粒は見られない.
周りに浮腫によるハジキ像があり,硬さについては強い圧迫で病変が消えて おり柔らかい.
以上より,IIc,M,分化型.

大坪:しっかりとはじいているので隆起を伴うIIc+IIaとする.

森永:隆起部分の方が大きいのでIIa+IIc.

田中(幸):確かに辺縁は不整であるが悪性とはとらず,良性病変とする.

結果は良性ビラン

井上会長より,1年後の撮影では病変は無いとの事でした,尚病変の部位について は胃体中部であると説明された.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レポート報告

山本(泉)会員が担当しました.レポートはシェーマも細かく綺麗に描かれ,考察は病変の読影の基本に沿って詳しく説明されています.撮影法も詳しく解説されており,この部位の撮影時の参考になると思われます.

この1ヶ月間お疲れ様でした.




プログラム3 レクチャー&ディスカション 『基準撮影法ー追加撮影と撮影タイミングの考え方ース』

吉本,岩瀬,細見,3人の幹事が担当しました.

吉本幹事は,NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構が推奨する基準撮影 法について説明されました.


岩瀬幹事は,基準撮影で撮影された写真でストマップを作成し,描出の弱い部分に ついての追加撮影を解説しました.

細見幹事は,自施設の撮影方法を説明され,追加する任意撮影を行うとすれば時間的 制約内では1撮影体位であるとし,強度第1斜位像を追加するとしました.

詳しくは限定ページをご覧ください.


詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


 プログラム4 第2症例検討

板谷相談役が司会を担当しました.
高井,能瀬,両会員が指名され全フィルムでの読影が始まりました.

能瀬:前庭部から胃体下部の前壁小彎近くに陥凹性病変.

高井:胃体下部から前庭部の前壁を中心に一部小彎を越え後壁にかかるか?
前庭部大彎側は後壁に入っている隆起+陥凹性病変.

司会者より,病変の展開図を2人の読影者及び前田,三宅,両氏にも依頼した.

能瀬,三宅は殆んど同じであり,高井,前田は前庭部大彎側が後壁に伸びる同じ展開図となり意見は二つに分かれた.

質的読影

能瀬:後壁の写真では変化がなく病変は前壁のみ,大彎の彎入もなだらかな線である.
前壁の写真ではバリウムをはじいているが,隆起ではなく繊維化により陥凹が盛り上がったものである.
ヒダ集中があり,肛側はヒダが止まった所,口側は胃体下部までが陥凹,陥凹は浅く顆粒状の隆起所見ある.
辺縁は不整であり,硬化所見も無いのでIIc,M,分化型.

高井:ヒダ集中ではなく粘膜下に潜った病変のため,ヒダが持ち上がって集中様に見えたと思う.
胃角と前庭部大彎は陰影欠損様で硬く,粘膜下腫瘍様の3型の癌,胃底腺にあり未分化型.

森永:陥凹の範囲が同定しにくいのでMLを考える.

井上:前庭部大彎部はぐっとにぎった感じであり,スキルス様で癌が下に潜った3型.

結果は0-IIc T3(SS)、67×47?、por2>sig、INFc、ly0、v2 



詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:福本 弘幸)

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