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第313回6月度例会 活動風景  2012.6.2

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6月上旬に梅雨入りし,梅雨あけまであともう少しです.
青果市場では青梅が売られ,今年も梅酒を造る時期となりました.
アク抜きや小さなヘタ取りなどめんどうな作業がありますが,私の年間行事の1つであります.
「梅雨」を調べてみると,梅雨は中国から「梅雨(ばいう)」として伝わり,江戸時代頃より「つゆ」と 呼ばれるようになったそうです.
中国ではカビが生えやすい時期の雨という意味で「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたそうですが, カビでは語感が悪いため,季節に合った「梅」を「ばい」として使い「梅雨」になった.という説や, 「梅の熟す時期の雨」という意味で「梅雨」とした説など,梅雨の語源は未詳部分が多いようです.
いずれにせよ今年造った梅酒にとろみが出て,琥珀色になるまで,あと何回梅雨をやり過ごすのか,今から楽しみであります.

では,6月研究会の始まりです.

今回の参加者は 66 名です.



プログラム1 第1症例

司会は藤本幹事,読影は森下幹事が担当.

森下は胃角部前壁小彎よりに,ひだ集中を伴う陥凹性病変を指摘.
病変の性状として,大きさ10×10mm,形は不整形な星芒状,辺縁は不整,
陥凹の深さは,Ul‐?,?ほどの深さはないが,ある程度の深さがあるとした.
陥凹内面はに顆粒など存在しないとした.

陥凹周囲の性状として,ひだ集中を指摘し,そのひだの先端には,太まり,先細りがあるとした.
硬さにおいて,強弱の圧迫像で陥凹の大きさに変化が見られないことよりある程度の硬さのある病変とした.

総合的に肉眼形態IIc,深達度SM,組織型は未分化型とした.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レポート報告

前回5月第2症例のレポート報告は川岡貴子先生でした.
今回,初めてのレポート報告ということですが,シェーマ,考察が丁寧に書かれていました.
特に病変の性状と肉眼形態が論理的に考察され,勉強になりました.

この1ヶ月間お疲れ様でした.




プログラム3 レクチャー&ディスカション 『前壁撮影、私はこのように考える』

今回のレクチャーは「前壁撮影,私はこのように考える」というテーマで桑原,白波瀬両幹事が講義されました.


桑原先生は,日常業務で行っている前壁撮影の解説をしていただきました.
手摺りのチェック,肩当てのチェック,枕の挿入など行うことが多く,時間をかけることができない撮影法であるため,ハードルの高い撮影法であると強調されました.

写真の善し悪しが,撮影者の考え方次第で左右されるため,撮影しにくい胃型であってもあきらめずに挑戦することが大切である.と解説されました.


白波瀬先生も日常業務の撮影を中心に解説していただきました.
3.5gと5.0gの発泡剤を飲用し,その時の立位充盈像の胃型の違いや,今回のレクチャーのために針金付きの枕を使用することで,撮影時,体のどの部分に枕が挿入されているのか,また,撮影時の呼吸のタイミングなどを解説していただきました.
詳しくは限定ページをご覧ください.


詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


 プログラム4 第2症例検討

司会は吉本副会長,読影は北野,佐藤先生が担当.

読影の北野は胃体下部から胃角部前壁中央から大彎よりに陥凹性病変を指摘.
病変の性状として,大きさ60×50mm,形はひょうたん型,陥凹の辺縁は不整形, 口側は明瞭であるが,肛門側は不明瞭であるとした.
陥凹の深さは浅いが,2段掘れになっているとした.
陥凹内面は顆粒が存在する部分と無構造様になっている部分が混在しているとした.
硬さは圧迫像で柔らかい病変とした.
陥凹辺縁の不整を悪性の根拠とし,総合的に肉眼形態IIc +IIb,深達度M,組織型は未分化型とした.

一方,佐藤は,北野と同部位に陥凹性病変を指摘.
大きさは35×30mm.陥凹の深さは浅く,陥凹内面には顆粒様の凹凸を指摘.
硬さにおいて柔らかい病変とした.
総合的に肉眼形態IIc ,深達度M,組織型は未分化型とした.
 
会場の意見として,柏木,田中はMALTリンパ腫とした.



詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:米谷孝史)

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