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第314回7月度例会 活動風景  2012.7.7

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7月も半ばを過ぎ,例年ならば梅雨明けの便りも聞かれる頃なのですが,まだ雨が続 きます.特に九州北部は記録的な豪雨により,川の氾濫,土砂崩れによる被害が多発 し,28人もの方々が亡くなり,数名の行方不明の方もいまだおられるようです.

無事発見される事を願わずにはいられません.
その後さらなる雨により33万人に避難指示・勧告が出され,九州北部豪雨と命名されました.

出来るだけ早くの終結を願いたいのですが,自然相手では人は無力なのですね.せめてこれ以上の被害が出ないことを 祈りましょう.

では,7月研究会の始まりです.

今回の参加者は 59 名です.



プログラム1 第1症例

桑原幹事が司会を担当しました.
読影者には,北野・高井両会員が指名されました.

両読影者共に,胃体下部大彎に陥凹性病変が存在し辺縁は不整である.集中を伴い中断も見られるとした.

違いは,高井が陥凹は深い部分と周りの浅い部分の二段ぼれになっていると読影した事であり,その結果,北野がIIc,M.高井がIIc+III,SM未分化型との読影結果となった.

柏木はIIIの部分の深い陥凹も悪性ではないかとし,周りのはじき像よりMPもしくはSMmassiveであるとした.

結果は,一部SEに達した進行癌であった.しかしX線写真で進行癌と読めるか?が今 も考えさせられる症例であった.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レポート報告

三浦幹事が説明を行いました.

レポート担当は久しぶりとのことですが,シェーマや考察も詳しく丁寧に書かれています.
何よりも,説明が順序よく詳しくされましたので,会場の会員の方々も良く理解できたと思います.

ご苦労様でした.次にはレポーターの指導を期待しています.




プログラム3 レクチャー&ディスカション 『圧迫撮影のポイント』

米谷幹事は,圧迫撮影について説明を行い,自分自身が胃透視を始めた頃の写真を提示しました.

当時の圧迫写真の悪い所を説明し,現在の圧迫写真との違いを説明しました.

続いて症例写真を提示し,胃角部と幽門前部の圧迫の重要性を力説しました.


前田幹事は,症例を示しながら圧迫の重要性を説明し,胃角部,胃体下部においては圧迫だけでなく流し撮り等を加えての撮影が必要であるとしました.

続いて,下垂胃の圧迫のコツを説明し,自施設で現在も使用している別注で作られた木製圧迫筒を持参し,理想的な圧迫法を示しました.

圧迫筒は自分の手と思うべし,と言う言葉が心に残りました.

詳しくは限定ページをご覧ください.


詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


 プログラム4 第2症例検討

丹羽幹事が司会を担当しました.
森下,山本両会員が指名されました.

立位充盈像のチェック

森下:胃外性病変はなく,バランスも悪くはない.十二指腸球部に泡かもしれないが異常陰影があり3番でチェック.

山本:胃外性病変はなし.バランスもOK.胃体中部小彎の直線化があり4番,前庭部小彎の切れ込み様所見3番でチェックします.

全フィルム

森下:胃角部後壁中央に陥凹性病変があり,大きさ25×20mm,円形に近く浅い陥凹,トゲ状の辺縁であり,陥凹底には顆粒が1個見られ,ヒダ集中があり中断,太まりがある.
硬さについては弱い圧迫で陥凹は写るが,強い時は解らなくなるので柔らかいと思う.
IIc,M,分化型とします.

山本:胃角部後壁中央に類円形の陥凹性病変がある.大きさ30×25mmで浅く顆粒が3個見られ,内に凸であり一部に飛び出し様所見がある.
ヒダ集中があり中断,太まりがある.
空気大量の写真で病変が伸びているが,太まりでSMに入っていると考え,IIc,SM,未分化型とします.

小川:空気量で病変の大きさが変化しているが,圧迫では陥凹の周りに透亮像が常に見られることより,Mと言うよりも軽いSMか.

井上(清):圧迫で常に隆起様所見が見られるので,粘膜下の所見があるのではないか.


結果:IIc+III,SM(massive),tub2>tubu1.



詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:福本 弘幸)

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