[8月例会]
を表示

第316回9月度例会 活動風景  2012.9.1

[10月例会]
を表示

9月も半ばとなりましたが,まだまだ暑い日が続きます.皆様方如何お過ごしでしょうか.朝夕は少し涼しくなってきましたが,熱中症や夏バテには気をつけて下さい.
この夏の一番の話題と言えば,やはりロンドンオリンピックでしょうか.なでしこの活躍に心を躍らされたのも昨日のようです.実はもう一つのオリンピック,パラリンピックも行われていました.
日本選手は必死で頑張っていたのですがメダルの獲得数は16個(金5,銀5,銅6)と前回北京オリンピックの27個から減らしてしまいました.
残念ですが,オリンピックの時はタレント,歌手等をキャスターに用いあれ程リアルタイムに放送していたのですが,パラリンピックに関してはニュースの一部で取り上げる位で,あまり関心がないといった感じがします.
マスコミだけではなく,オリンピック委員会にも言えるのではないでしょうか?ナショナルトレーニングセンター(NTC)も 障害者の方の使用を想定していないそうです.
メダル獲得数1位の中国,隣国の韓国には障害者専用のNTCがあるそうです.情けないですね.
メダル褒章金についてもオリンピック選手は金,銀,銅メダルが,300,200,100万円ですが,パラリンピ ックの選手では,100,70,50万円と差があります.
悲しくなりますが,これが先進国日本の現状です.次期リオデジャネイロを目指してオリンピック選手に準ずる強化が 必要だと思うのですが,皆様どう思われますか.
それでは我々も,パラリンピックの選手に負けないように頑張りましょう.研究会のスタートです.

今回の参加者は 49 名です.



プログラム1 第1症例

米谷幹事が司会を担当しました.
繁昌会員が指名されました.
 
繁昌:病変は3つ存在する.胃体上部後壁中央に一つあり,その大彎側に更に2個の病変が見られる.
大彎側の病変は,浅い陥凹性病変であるがバリウムの溜まった写真がなく形はわからない.
ヒダ集中が見られ一部不整部分がある.
真ん中の病変は,浅い不整型の陥凹性病変でヒダ集中がある.
小彎側の病変も不整形の陥凹性病変であり,バリウムの溜まりよりやや深く,2個の顆粒がある.
また,ヒダ集中があり先細り,肛側からのヒダに中断が見られる.
以上より,小彎側の病変はIIc,真ん中の病変もIIc,大彎側の病変はよく解らない.

山本:悪性の根拠が無いのではないか,ヒダの先細りはなく一点集中であり,潰瘍瘢痕だとする.

結果:潰瘍瘢痕

司会の米谷より,バリウムの付着が悪いのはゲップされてしまい,発泡剤を追加したが再びゲップされるのを恐れ,フルターンをせずにバリウムを流して撮影したためであり,バリウムを付着させるにはフルターンが必要であるとの説明がなされた.


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 レクチャー

田中(幸)幹事が担当しました.
今回で3回目,会員が期待するレクチャーとなりました.
今回は趣向を変えて,生のフィルムを見てもらいたいとの事であり,症例写真を提示し,会員を指名して読影結果を問いました.
その結果と間違いやすい症例を示し解説しました.
新しい試みとしては成功だったと思われます.


詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


プログラム3 第2症例検討

レクチャーに続き田中幹事が担当しました.
山本,井上(啓)会員が指名されました.
 
立位,腹臥位充盈像のチェック.
 
山本:胃外性病変はなくバランスも悪くはない.
胃体下部から胃角にかけて小彎線辺縁不整があり,胃角も開大あり1番で,幽門前部小彎線が波うっている3番でそれ ぞれチェックします.
腹臥位では胃角小彎はノーチェック,幽門前部のみ3番でチェックします.

井上(啓):胃角小彎が開大しダブルコンツールになっている1番,胃角大彎が立位でこういう形になるのはおかしい1番,幽門前部透亮象様になっている3番でそれぞれチェック.
腹臥位は胃角大彎のみを1番でチェックする.

全フィルム

山本:病変は胃体下部から大彎を跨いで,後壁側の1/3位までと小彎側は小彎にはかかっているが,後壁には及んでいない部分まで拡がる陥凹性病変.
大きさ60×50mm位,陥凹は浅く,陥凹底には粘膜の凹凸がある.
辺縁は粘膜の変化のみで口側からのヒダ1本に中断が見られる.
空気大量で病変が伸びているので柔らかい,
IIc,ほとんどMだが大小不揃いの顆粒ととれば一部SMか.

井上(啓):前壁に浅く広い陥凹,範囲は山本とほとんど同じ,後壁は胃小区が消える範囲,陥凹底に大小の顆粒がある典型的なIIc病変.50mmを超える表層拡大型のIIcであるが立位,腹臥位充盈像の大彎の硬化所見より4型の進行癌と考える.

西戸:病変範囲は2人より狭く大彎には及んでいない.大彎線は空気量で変化しており軟らかい.
IIc,M,顆粒が多いので未分化型を考えたが辺縁より分化型とする.

小川:範囲は井上より少し広い,表層拡大型のIIc+IIb,M,大彎の変化はガスによる影響,第1斜像で伸びている.


結果はIIc,M.
範囲について詳しくは次月に説明が行われる.




詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.

(記:福本 弘幸)

[8月例会]
を表示

第316回9月度例会 活動風景 2012.9.1

[10月例会]
を表示

▲ RETURN TO TOP PAGE  ▼