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第287回4月度例会 活動風景  2010.4.3

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 4月になり新年度を迎え,様々なところで変化が見られます.私ごとでありますが,20年間ほど利用してきた駅前の駐輪場が 3月末で閉鎖になり,歩いての通勤となりました.自転車を使っていた時と同じ道を通っているのに,いざ歩いてみるとゴミ, 空き缶,吸い殻の多さに驚き,民家の庭に植えられている木々など色々な物にも気づかされます.
 たまには見方を変えてみることも大切であると感じた年度始めでした.それではメールマガジンのスタートです.  それでは,研究会のスタートです.
                  

今回の参加者は 66 名です.



プログラム1 第1症例

 司会は西戸副会長が担当.参加者全員でのディスカション形式で行われました.
 病変は噴門下部後壁大彎よりに存在する辺縁隆起を伴う陥凹性病変.陥凹辺縁の一部に不整が認められるが,全体的には整で あり,陥凹内面は無構造,陥凹周囲の性状は全周性にひだ集中をともない,下からの盛り上がり所見を認める.
 硬さの読影において,空気量を変化させた像で,陥凹の大きさに変化があるという意見と,病変の側面像で側面変形が見られ るとの意見が出された.側面変形の意見に対しては,病変は穹窿部の折れ曲がり部分に存在し,複数のX線写真を見比べると 明らかな変形が認められないとの意見が出された.
 結果は良性潰瘍.陥凹辺縁の下からの盛り上がり所見で,進行癌では隆起の幅が不均一であるのに対し,良性病変では隆起の 幅は均一で,その幅も広くないとの説明がなされた.


X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 総会


 平成21年度会務報告が行われました.事業報告,反省点などが報告され,役員並びに各委員紹介がされました. また,平成22年度の事業計画案,予算案の説明があり,会場の会員の先生方から同意が得られ,承認されました.




プログラム3 レポート報告


 前回3月例会第2症例のレポート報告は,今年度から幹事として加わった森下先生でした.
 病変の範囲において,例会で論議された範囲よりも広く,随伴のUbが存在したと推測し,Ubの解説や組織型についても 詳しくまとめられたレポートでした.1ヶ月間お疲れ様でした.





プログラム4 レクチャー&ディスカション

『バリウム造影剤の基礎と開発 実験を交えて』


 今年度最初のレクチャーは堺化学株式会社,山本淳二先生をお招きし「バリウム造影剤の基礎と開発 実験を交えて」という 内容でした.前半はバリウムに求められる条件,重要因子(硫酸バリウム・添加剤・技術)などの説明がなされ, 後半の実験では粗粒子と微粒子,2種類のバリウムに水を加え,発泡剤,人口胃液,分散剤を加えることで, バリウムの様々な変化を体験することができました.また,バリウム開発の難しさも実感することができました.







それぞれのレクチャーについての詳しい内容は,<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム3 第2症例検討


 司会は田中幹事,読影は西戸副会長,森下幹事でした.
 病変は胃体下部から前庭部の小彎を跨いで前後壁に存在する3型進行癌.
 森下は病変の性状として,陥凹は深く,その陥凹の形は円形,陥凹周囲にひだ集中を伴うとし,肉眼形態Uc+V, 深達度M,組織型を未分化型とした.
 一方,西戸は同部位に深い陥凹があり,陥凹の辺縁は陥凹の中心に向かって内に凸の不整形,陥凹内面は無構造とし, 肉眼形態3型進行癌とした.また,この進行癌の前壁側にアレア不整を指摘し,Ucも存在するとした.
総合的に,3型進行癌+Ucと読影した.会場の意見として三宅,前田も西戸と同意見であった.



詳しくは症例レポートを,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(福本 弘幸)

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