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第308回1月度例会 活動風景  2012.1.7

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新年明けましておめでとう御座います.とは言ってもすでに1月も終わりですね.
皆様方,お正月休み期間はいかがお過ごしでしたか?体調の方はいかがですか?

私は,初詣に出掛けたくらいで殆ど休養といった感じで,今年も箱根駅伝をゆっく りと見ていました.柏原選手の東洋大学がどうなるのかハラハラして見ていましたが, なんと往路,復路,共に新記録で2位には9分余りの差をつけてのぶっちぎりの優 勝です.柏原選手が稼いだ3分の貯金を引いても堂々の優勝タイムと思われます.
これは昨年21秒差で優勝を逃した悔しさを,各選手一人一人が1秒でも2秒でもと 必死で短縮するために努力した結果であり,柏原選手のワンマンチームから見事脱却 したと思います. 来年も期待できるのではないでしょうか.

当研究会においても,会長が柏原選手のような存在であったとしても,副会長,各 幹事がサポートしなければ会の発展はありえません. もちろん会員の方々の協力が 一番の力であります.会の発展のため,力を貸してやろうという若い会員の方,あなた も新年度幹事になってみてはいかがですか?お待ちしています.

それでは,新年最初の研究会のスタートです.

今回の参加者は 62 名です.



プログラム1 第1症例

婦木幹事が司会を担当しました.
川岡会員が指名されました.

立位充盈像のチェック

胃角の変形を3番,噴門部二重造影部分を4〜5番で行った.

全フィルム

胃体下部前壁やや小彎寄りに陥凹性病変がある.大きさ20×20mm浅い地図状であり,内面に顆粒が存在し辺縁はギザギザしている.ヒダ集中があり,中断,太まり 所見がみられ,空気多量で病変が変化しているため柔らかい.
IIc,未分化型.

田中(幸),部位は胃体中部前壁やや大彎寄り,辺縁は不整で圧迫すると顆粒というよりもゴツゴツした感じである.集中するヒダには先細り,中断,太まり,癒合があり, 周りに少し盛り上がりがある.
また,空気量の違いによる病変の大きさに変化はなく,陥凹は深く中心部は硬い,大きさ40×40mm, 深達度はMP,2型又は3型,未分化.

結果:f Type IIc(SM2) Por2,INFβ,ly1,v0,pPM(-),pDM(-)


詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


プログラム2 『前回第2症例の説明』


何年振りのレポート担当だったのでしょうか.さすがにベテランと思わせる内容です.
今回は反転画像を提示し,これが透視画像に近い像ではないかとし, 今回の症例が検診施設において見つける事が出来るかを会場に問いました.

井上会長より,自分は圧迫撮影の終わった後の空気少量時にもう一度撮影を行うか透視で確認を行うと のコメントがあった.

坂本会員2年にわたってのレポートご苦労様でした.




 プログラム3 レクチャー


『本当に知りたい用語の意味』


丹羽幹事が担当しました.
自身が以前司会を担当した症例を提示し,その症例にそって読影のABCのように 解りやすく用語を説明されました.

最後にレポートを書く事で,より用語の意味が理解できると力説されました.



『胃模型を使って基本から考える』


米谷幹事が担当しました.
自身が制作した胃模型を配布し,胃各区域の撮影を模型を使いながら詳しく解説し, 会員の方々も実際に胃模型を手に取って行えたので,良く理解出来たと思われました.



詳しい内容は, 限定ページレクチャー をご覧下さい.


プログラム4 『第2症例検討』

西戸副会長が司会を担当しました.
吉本副会長,佐藤会員が指名されました.

立位充盈像のチェック

吉本:胃外性病変はなくバランスも良い,前庭部小彎部の切れ込みを3´番,大彎の切れ込みも3´,前庭部大彎の膨らみの悪い部分を3番,胃体上部二重造影部分  に集中様所見があり,2番でチェックします.

佐藤:幽門前部大彎の飛び出し部分を3番,穹窿部後壁大彎側の切れ込み所見を2番でチェックします.

全フィルム

病変が多発しており,司会者より前壁の病変の読影から行って下さいとの事であった.

吉本:胃角前壁中央に隆起+陥凹性病変,内に凸の不整形の陥凹で,周りに粗大顆粒様の隆起があり,形は類円形,大きさ30×20mm,内面は無構造ではなく硬さは ない,IIa+IIc,深達度はM.

佐藤:多彩な病変,前壁の病変は,大きさ30×22mm,類円形,耳朶様の隆起があり中にバリウムの溜りがあるが, 陥凹なのか隆起間の溜りかはっきりしないが,MLを疑う.

田中(幸):佐藤と同様である.IIaという隆起の上にビランがあり,癌ではない,粘膜下の所見もありML.

井上(啓):主病変だけでなく周りにも病変が多発している.胃体中部前壁小彎寄りにも隆起+陥凹があり,ML.

他の病変

吉本:胃体上部後壁中央にヒダ集中を伴った陥凹性病変,中に顆粒が見られ,ヒダには中断がある.IIc,M,分化型.

佐藤:同様にヒダ集中を伴う陥凹性病変,ヒダの先端に凹凸不整,中断が見られる.IIc,M,分化型.

司会:もう一か所病変があります.

吉本:胃体中部大彎寄りに陥凹性病変があり,IIcと考える.

佐藤:同様です.

今回の症例は3ヶ所に癌がありビランが散在しており,読影を悩ませたと思われます.




詳しい結果,X線写真,マクロ等は<限定ページ>をご覧下さい.


(記:米谷 孝史)

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